太陽熱温水器の作成(4)

集熱板の作成
これはあまりいい方式ではないのですが、最初の方式ということで書いておきます。
材料:
ガルバリウム鋼板波板 1.8m*0.9m 1枚 800円程度
散水ホース 10m 900円程度
アルミテープ 300円程度?
シリコンコーキング+コーキングガン 合わせて600円程度
波板の表面を艶消し黒に塗装するために必要なもの 合わせて2000円程度?
波板用釘 たくさん買っても250円程度
作り方:
波板の裏側に蛇状に散水ホースを這わせて、アルミテープで仮止めします。
ちょうど波板の筋とホースの太さがいい感じで楽にできます。
仮止めをしたら、ホースと波板の間の熱伝導率をすこしでも改善する意味で、ホースと波板の間にコーキングを入れて、ホースを押さえてくっつけます。また、ホースの横の隙間にもコーキングを入れます。
IMGP1605.jpg
コーキングが固まってきたら裏返して、波板の表面を艶消し黒に塗装し、用意しておる温室箱に収めて、根太に波板釘で固定しました。
反省:
ホースはまず、耐熱ではないので、水を通してないとやばいかも。
それにホースと波板、それぞれ熱伝導率があまりよくなさそうなので、効率が低そう。メーカー品だと、このあたりは銅管とかアルミ板とか使ってそうだから全然違ってそう。まあ、それは試してから見てみよう、ということで。

太陽熱温水器の作成(3)

温室箱の作成です。
材料:
OSB合板 1.8m*0.9m 1枚 @1200円程度
2×4角材 1.8m を3本  @300円程度
スタイロフォーム 30mm 1枚 @1000円程度
杉の角材 1.8m 2本 (これはスタイロフォームに集熱板を留めることができないので、根太として使います)。
ツインカーボ 1.8m*0.9m 1枚 これは高価で@3000円程度。ポリカの波板はたぶん1500円程度ですが、波板で幅が90cm程度になるものが買えませんでした。
コーススレッド長めのもの(適量) たくさん買っても数100円です。
防腐塗装に必要なもの 1式
作り方:
OSB合板の上にコーススレッドで2×4の板を留めていき、マスを作ります。
IMGP1599.jpg
次に、スタイロフォームを置きます。スタイロフォームは、後で集熱板を留めるための根太をOSB合板の上に留めますがそれに挟まれるような感じで固定します。
IMGP1600.jpg
そして、マスの上は、ツインカーボで覆います(写真は、保護シートがついた状態。最後に外します)。
IMGP1603.jpg
まだテストもしていませんがいくつか反省点があります。
* 2×4とかOSB合板は重い!
2×4は1.8mのもの1本300円弱ですし、合板も1.8m*1mで1000円程度のもので、気楽に買ったのですが、全体としてはかなりの重さのものになりました。実際に作るときは、ここの構造をいかに簡素なものにするかが秘訣だな、と思いました。箱が重すぎてとても屋根に持ち上げられません。この構造は地面置き以外は無理ですね。
今のところ、温室箱は、外装と合わせて地面の上で斜めに向けて置いているので実験にはこれが一番いいのですが。

太陽熱温水器の作成(2)

試作実験する太陽熱温水器の構成を考えます。試作なので、いろいろ要素を取り換えられるものにします。
要素とは。。。
1) 集熱板:これは太陽の光を受けて熱に変え、循環する水に伝える働きをする部分
2) 温室箱:温まった集熱板の熱が循環する水に伝わり、他に逃げないようにする
3) 蓄熱漕:循環する水や循環する水から熱をもらってためておく漕(温水槽ですね)
4) 循環システム: 集熱板と蓄熱漕の間を水を循環させる。
5) 架台: 温室箱を太陽から熱をもらえるような向きに向ける。
こんなところだと思いますが、これら全体がないと、温水を作れません。
今回は実験ということで、最初に作ったのは
1) 集熱板は黒く塗ったガルバリウム鋼板
2) 温室箱は木製の箱にスタイロフォームを敷いたもの
3) 蓄熱層は、ポリバケツ
4) 循環システムは、お風呂ポンプ(2000円)
5) 架台は、庭に温室箱を置くので、木の板で温室箱を傾斜させて置けるようにしただけ。
というものです。
大みそかに構想し、ホームセンターにコンパクトカーで行き材料調達(これが一番しんどかった?)、紅白が始まる前に、温室箱を作り、翌日元日の午前中に雑煮を食べた後、集熱板を作り、初もうでに行き、午後架台を作り、循環システムをつないでテストをするような感じで作ってみました。実際にお湯ができるかはまだ今の段階では(夜になっちゃったので)試していません(もうすでにいろいろ問題がありそうですが)。作るのは、なかなか楽しかったので、よかったのですが、お湯がこんなものでできるのか多少心配。。。

太陽熱温水器の作成(1)

先の12月の米国出張の時に手にした一冊のDIY SOLARの本に刺激を受けて、家を建てたらぜひ太陽熱温水器を作ってみたいと思って、しばらくの間調べものをしていました。
本当は、見積もり合わせが難航していて、メインの家づくりが進んでいないので、他のことをしているだけかも。。。
いろいろ調べて、今度の家では別棟の屋根を太陽熱温水の受熱部にしようと考えています。倉庫は、費用を抑えるために、普通の家屋のような断熱材やらが入っていません。断熱材ぐらいは自分でスタイロフォームでも張ろうかなと思っていますが、いずれにせよ、夏の熱さが厳しそうです。倉庫は敷地の西側にあるので、西日も厳しいし。。。というわけで、屋根全体を太陽熱の受熱板にすることで屋根に降り注ぐ熱を倉庫を温めるのではなく、役に立つ温水に変えようという考えです。
このような考えを実行するには、太陽熱の受け取り方、つまり受熱板の作り方を考える必要があります。できれば、ガルバリウム鋼板の屋根自体が受熱板として使えるような感じで考え、コストを下げたいのでそのための方法論というかを考える必要がありますが、なかなか事例もないので、ここは自分でいろいろ試して勉強してみようと思いました。
そこで、自分で太陽熱温水器のプロトタイプを作って、どうすれば効率の良い受熱板をローコストで(ここ重要)作れるかを検討してみようと思いました。