プランをいただいた後、おじから電話をいただく。
天体観測室を当初計画から外してはどうか?
ということでした。
その理由として大きいのは、資金計画。天体観測室はスライディングルーフが80万程度でありますが、
工事の手間賃その他を考えると非常に負担が大きいものです。今の私なら、この負担が非常に重いものであることを理解できますが、当時はそうでもなかったと思います。
やはり、趣味のスペースで全体計画を圧迫してしまうのはよくない。現金一括払いで建てるわけではない我々一家を心配してのことでした。
技術上にも問題がないわけではありません。
まず、水じまいの問題があります。生活の場である家で漏水があっては大変。また、屋根勾配の途中に煙突状に観測室が突き出ることになるので、そこに流れてきた水を処理することはできるが、長年の経年変化のなかで、雨もりしないで維持することに問題がないわけではありません。
もう一つ、問題は振動です。遠い星を望遠鏡で拡大してみますので、望遠鏡が振動していてはまともな星の姿を見ることができません。振動対策は、他に天体観測室を作られている方も苦労して作られているようで、地面から望遠鏡を乗せるコンクリートの台を立ち上げ、建物とつながらないようにして対策したり、2重床としたりして建物の振動が望遠鏡の架台に伝わらないように対策をしたりしています。
こちらは、木造で考えているので、振動を防ぐことは大変難しいです。
このようなことから、「天体観測室」を建物の計画から外して独立させることをアドバイスされました。
そして、悩んだ末、このアドバイスを受け入れることにしました。
それは、資金面の不安もありますが、独立させることにして、資金面のフレキシビリティをあげるとともに、まず、最初は観測室を作らずに庭で天体観測をすることによって、振動問題をお金を使わずになくすことができますし、水じまいの問題を心配しなくてもすみますし、将来の観測室の場所も自由度が高まることになります(庭などの余裕敷地はそれなりにはあるので、ゆっくりと視界などの検討を入れてよい位置に設置ができる)また、段階を設定することで、これは、将来の楽しみも増えるという意味では、趣味にとってはその方が良いように思いました。観測室の構造も、木造からコンクリまで何でもアリになりますしね。
そういうわけで、観測室は外していただき、プランを考えていただくことになりました。
1st round
7/27 おじから最初の設計プランをいただく。
敷地の南西側に2台分の駐車場をとり、玄関は西側を向いています。
玄関を入ったらホールがあり、向かって左側の階段を上がって2Fに。
ホールの突き当りが、LDKですが、その手前左(北)側はトイレ。右側は和室6畳です。
LDKは奥がダイニングで東側の庭に面している。
LD合わせて14畳ちょっとです。
リビングとダイニングはどちらも南の庭に面している。
キッチンは東北の角にとっていて今住んでいるところと似た感じ。
ダイニングとつながった4.6畳のオープンスタイルのキッチンです。
キッチンの隣、リビングの北側に3畳の洗濯室、その西側に2畳の洗面室、そのさらに西側に浴室1坪。
水回りが北側に集約されています。洗濯室には勝手口がついていて、
洗濯物干しをする時などに出る?ことができるようにはなっています。
2Fに行くと、階段上がったところに梯子があり、そこを上がると天体観測室に上がれるようになって
います。天体観測室が3Fとみなされないために、実は玄関の吹き抜けの上に天体観測室が乗った構造
となっています。
階段上がったところは10.4畳の多目的室。奥の東側に面したところは寝室7.3畳+WIC3.3畳
多目的室の南側は、西南側は子供室4.6畳、寝室と子供室の間のところは5.3畳分の吹き抜けになっています。この吹き抜けはちょうどリビングの上にあたっていて、これによって2Fの多目的室と1Fのリビングがつながっていることになります。
もう一つ、プランの要素として大きいのが、「倉庫」があることです。11畳の倉庫が玄関の前の西側の敷地境界のところにあり、そこはガレージとして、工作室として、また、道具を置いたりするところとして使えるのですが、もう一つの隠れた目的があります。
それは、塀としてということです。
玄関が直接道路に面していると、何となく雰囲気がありません。
倉庫が道路と玄関の間に入って、動線を曲げることによってアプローチをつくるということを狙っています。また、倉庫の壁はそのまま塀として使うことになるので、外構をするところを減らせます。
農家って敷地の端の入口のところが納屋になっている家がありますが、規模はとても小さいですが、そんな感じです。
これ、なかなかよさそうです。
この案は、まだ検討途中でまたいろいろ変わるとのこと。
まず、床面積が37坪程度もあるのは、大きすぎて予算に収まらないため、もっと小さな家にするとのこと。
素人目に見れば、これでいいんじゃないかと思いましたが、まだまだで、もう少ししたら一度打ち合わせをしようということになりました。