天文観測室やめる

プランをいただいた後、おじから電話をいただく。
天体観測室を当初計画から外してはどうか?
ということでした。
その理由として大きいのは、資金計画。天体観測室はスライディングルーフが80万程度でありますが、
工事の手間賃その他を考えると非常に負担が大きいものです。今の私なら、この負担が非常に重いものであることを理解できますが、当時はそうでもなかったと思います。
やはり、趣味のスペースで全体計画を圧迫してしまうのはよくない。現金一括払いで建てるわけではない我々一家を心配してのことでした。
技術上にも問題がないわけではありません。
まず、水じまいの問題があります。生活の場である家で漏水があっては大変。また、屋根勾配の途中に煙突状に観測室が突き出ることになるので、そこに流れてきた水を処理することはできるが、長年の経年変化のなかで、雨もりしないで維持することに問題がないわけではありません。
もう一つ、問題は振動です。遠い星を望遠鏡で拡大してみますので、望遠鏡が振動していてはまともな星の姿を見ることができません。振動対策は、他に天体観測室を作られている方も苦労して作られているようで、地面から望遠鏡を乗せるコンクリートの台を立ち上げ、建物とつながらないようにして対策したり、2重床としたりして建物の振動が望遠鏡の架台に伝わらないように対策をしたりしています。
こちらは、木造で考えているので、振動を防ぐことは大変難しいです。
このようなことから、「天体観測室」を建物の計画から外して独立させることをアドバイスされました。
そして、悩んだ末、このアドバイスを受け入れることにしました。
それは、資金面の不安もありますが、独立させることにして、資金面のフレキシビリティをあげるとともに、まず、最初は観測室を作らずに庭で天体観測をすることによって、振動問題をお金を使わずになくすことができますし、水じまいの問題を心配しなくてもすみますし、将来の観測室の場所も自由度が高まることになります(庭などの余裕敷地はそれなりにはあるので、ゆっくりと視界などの検討を入れてよい位置に設置ができる)また、段階を設定することで、これは、将来の楽しみも増えるという意味では、趣味にとってはその方が良いように思いました。観測室の構造も、木造からコンクリまで何でもアリになりますしね。
そういうわけで、観測室は外していただき、プランを考えていただくことになりました。

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