豊島岡を受ける (3)

今朝も5時に起きて電車に乗って池袋に行きました。泣いても笑っても、中学受験は今日で終わりです。豊島岡を3回とも出願し、3回とも受験となりました。

昨晩不合格をWebで見たときには、娘は静かにしていましたが、後で机を見ると、しずくがたくさん落ちていました。父親の前では泣きたくないようです。

塾から問題と答案例を頂いて、分析をしたところ、算数・社会・理科にミスが多いとわかりました。ミスした理由を娘と話し合うとともに、問題演習を少ししてみました。それから、社会の問題は関連分野から1回、2回とも出ているように思えたので、時事問題や、出題分野の山掛けをしようと考えました。

今朝、電車の中で、時事問題の予想を妻にしてもらい、親子で確認をしつつ、池袋に行きました。

最後の入試ですが、お別れの時は、いつも通り、「問題に向き合うように」と、あと「トイレに行くように」と伝えて送り出しました。

私は、いつもと同じ控室で受験終了まで仕事をしたり、算数と理科の時間に娘に念を送ったり(?)しながら待機しました。

控室の雰囲気は、昨日とはちょっと違っており、沈痛な雰囲気は少し和らいでいたように思います。ひょっとすると、受験者層が第2回と第3回では違っているのかなと思いました。控室にいらっしゃる保護者の方々は、第2回はかなり悲痛な感じだったのですが、第3回は、何となくですが、優雅な感じの方が多かったような。。。娘に聞くと、受験生たちも、第2回の時はかなりピリピリしていたけど、第3回入試では、それほどでもなかった、と言っていました。第2回は2/3なので、とにかく豊島!な方の割合が高いけど、第3回は、2/3は国立・公立の受験日ですので、そちらを受けて、4日は豊島も受けよう!という方の割合が多いのかもしれません。いや、勝手な想像ですが。

そんなこんなで、最後の入試の鐘がなり、私は、正門前で娘が出てくるのを待ちました。我が娘は、かなーり晴れ晴れした、つき物の取れたような表情で出てきました。とにかく、お疲れ様!と学校から少し離れたところで、ハイタッチをして、受験日程をとにかく最後まであきらめずに走り抜けられたことに感謝し喜びました。

その後、横浜に移動し、お昼をレストランでゆったりと食べた後、デパートで制服の採寸をして、夕方に帰宅しました。

そして、19時の発表を親子で確認しました。

第3回も、合格者の名簿には、娘の受験番号はありませんでした。

ただ、今回は、繰り上げ合格候補者の名簿に受験番号があり、ああ、惜しいところまではいったんだな、ということがわかり親子で喜び合いました。

これまでは、まったくどの程度距離があるのかもわからず受験していて非常につらい不合格でした。でも、合格を目指して娘が毎日一生懸命勉強してきたことは間違いではなかったんだな、と今は思えます。

2/1校が娘の熱望校でしたが、豊島岡を目指して一生懸命に勉強していなかったら、きっとその合格もなかったと思います。2月の4日間の受験は親子とも想像を超えて精神的、体力的に大変なものでしたが、4日間走り続けたことは今後の娘の人生に大きな糧になってくれると思いました。

これで、我が家の中学受験、終了です。

豊島岡を受ける (2)

2/3の朝5時に起き、電車に乗って池袋に行きました。

2/2の19時の発表は、残念でした。娘と一緒にPCで発表を見たのですが、番号がないのは辛い体験でした。娘はじっと黙っていました。私は、何度も見直したのですが、PDFの画面に娘の受験番号があぶり出しのように出てくることはありませんでした。2/3の受験の意思を確認すると、受験するということで、2/2の問題を振り返りし、プリントでいくつか苦手なところを演習して、荷物の用意をして寝ました。

豊島岡には、2/2と同様の時間に到着しました。今日は、昨日と比べると受験者も少ない感じでした。控室の保護者の方々も、ちょっと昨日とは様子が違っていました。我が家もそうですが、昨日夜に辛い思いをして、今ここにいる感じで、少しどんよりした感じもしました。今日も親は、祈ることしかできません。私は算数の時間に、解けるように娘に念を送りましたが、それが伝わったかどうかは謎です。

今日は、昨日に合格した方々の入学手続きも並行して行われています。受験者が出てくるのを待つ第二回試験の保護者が並んでいるところを、第一回試験の合格者が満面の笑顔で手続きのために入っていきます。非常に複雑な心境にならざるを得ないセッティングでした。

今回は娘は、「全部埋めた!」「手応えあった!」と笑顔で出てきました。前回は、白いところがあったようなのですが、今回は、取り組めたとのことでした。

そんなかたちで、今日の19時の発表を待ち、合否を確認したのですが、残念ながら今回も受験番号は、見当たりませんでした。塾が作成した問題の回答を確認したのですが、いくつかミスがあり、合格点には達していなかったのだなとわかりました。

現実は厳しいです。明日も受験します。

豊島岡を受ける

昨日、雪の降る中を池袋の豊島岡から徒歩5分のホテルに受験生プランで前泊をしました。大妻多摩からの電車が非常に混んでいて、帰宅の会社員の皆さんのピリピリした雰囲気で、娘が困惑した顔になっており、私も大荷物で疲れ切っての宿到着でした。

とっても近くのファミレスで食事して、ホテルに戻り、加湿器をセットしたり、お風呂を入れたり準備をしながら、娘は「豊島は計算がだいじだから!」(本当かどうかは知りません)と言って、日能研の計算と漢字の計算問題3ユニットを連続全問正解したら今日は寝る!と宣言して、計算を始めました。家で朝やっているときは、たいてい我が娘は間違いますが、昨日の夜は疲れた体にも関わらず、気力は充実しているのか、一発で3ユニット分連続全問正解してました。計算問題が終わったら、お風呂に入って、9時ころには床につきました。いつもは、寝られない~とか言ってるんですが、さすがに今日は疲れていたようで30秒ほどで寝ちゃってました。というわけで、大妻多摩の合否がWebで夜10時に発表だったのですが、それは親だけで確認しました。

親も、2/1の2回の受験の引率(過酷!)で非常に疲れていたのですが、不安な気持ちがあるのか、夜中に何度も目が覚めてあまり寝られませんでした。

次の日は、5時に起こそうと思っていたんですが、娘がとても疲れて寝ていたので、5時半まで起こすのを待ちました。5時半から、起こして、着替え、娘はまた、計算を2ユニットやり、そのあと、受験の荷物の確認をいつも通り行いました。

朝食は今日もホテルのバイキング。6時半からとりました。のんびり食べていたら、気が付いたら、7時10分。豊島岡は、集合が8時10分と少し早めだった、と思って、いきなり焦って、「じゃああと10分で用意して出発!」と宣言して、のんびり食べている娘に発破をかけました(あんまり慌てて食べない方がいいんですが、遅刻したら親サポート失格とか思うとどうしても・・・)。

それに外を見ると、雨が雪に変わっている!ということで、急遽用意していた防寒靴(このために、大荷物になっているようなもの)に変更して慌てて出発しました。

徒歩5分のところに宿泊してたのに何でこんなに慌ただしくなっちゃったかなあとか思いながら、豊島岡の正門への道を急ぎました。豊島岡は受験者が非常に多いので、警備員さんが「立ち止まらず門の中に入ってください!」と連呼する中、日能研の先生方との握手もそこそこに、学校の門に入り、親も子も上履きに履き替えるところで、娘とお別れです。今日は、昨日のフェリスの試験の反省を活かすようにと一言声掛けをして、送り出しました。でも、娘の方から、「問題に向き合うんだよね」と言っていたので、大丈夫と思っておくりだしました。

親は、試食室(?)のきれいな部屋で、待機です。試験開始前には、豊島岡の先生が、「予定通り試験を開始します」とご挨拶にみえ、その後(前?)、放送で志望校アンケートの説明が流れました。明の星などもそうですが、併願者が多い学校では、アンケートが動向推測のためにとっても大事なのでしょうね。あとから知ったのですが、今回は、受験者も1100人程度とかなり増えているので、併願校がわからないと予測が難しいでしょうね。

試食室の控室は、机も広いし、部屋の空調もちょうどいい温度で、非常に快適に過ごすことができました。トイレもさすが女子校、トイレが(女子トイレはわかりませんが!)非常にきれいです。他の控室もどれも快適そうな感じですが、私は前泊のホテルのチェックアウトをしないといけないので、あとは妻に託して、豊島岡をでました。チェックアウトしたあと、今度はフェリスの発表が1時からありますので、横浜に移動です。雪の影響で電車の遅延等もあり心配でしたが、横浜には大過なく到着することができました。東京では雪が降っていたんですが、横浜では降っておらず、ぱらぱら雨。気温も心なしか暖かめ。やっぱり東京と横浜はちがうなあと感じました。横浜って結構のんびりした感じです。

あとで、妻から聞いたところによると、娘は、豊島岡の試験の後、「できなかった・・・」と電車の中でエンエン泣いていたそうです。父の前では、しっかりした風を見せていることが多いのですが、母の前では、不安な気持ちが素直に出せるようです。

今日の豊島岡の発表はまだ(7時ころ?)ですが、明日も豊島岡を出願しているので(うっかりが怖いのであらかじめ3回分全部出願しておきました)、帰宅して明日に備えて娘は寝ています。振り返りをした方が良いと思うのですが、起きてこれるかなという感じです。今日は全力を尽くしたとは言っているんで、相当疲れていると思います。娘、ゆっくり今は休め。父も明日の朝早いので寝て体力回復しなければ。

フェリス・大妻多摩を受ける。

我が家は、2/1入試の前泊をしました。ちょっと前に雪の予報があったというのもあるし、朝起きるのがつらい、というのもあるし、渋幕を受けたときの前泊に娘が味をしめた、というのもあると思いますが。とにかく前泊です。

父としては、まあ、寝坊リスクが減るのはいいけど、慣れない環境で寝られなかったらどうしようとか、食事が口に合わなかったらどうしよう、とか、他のリスクはありますよね。

それと、2日間前泊を我が家はしますので、荷造りしたら、結構大きな荷物になってしまって、父親の体力的に大変だー、まずい、と荷造りしたときに思いました。(娘は荷物量変わりませんが、Nバッグ等はもちろん本人に運んでもらいますよ。)

前日昼出発、ホテルにチェックイン後、学校の下見に行き、徒歩の時間を計測。

ホテルでちょっと勉強をした後、元町中華街のサイゼリヤで夕食をとりました。このあたり、ファミレスとか気軽なのがあまりないです。

サイゼリヤで食事したあと、帰りに、マリンタワーに登ってみました。ずっと前に夫婦で近所をお散歩したときは、高さの割りに値段が高ーいって思って、行かなかったのですが、何かリニューアルをした後っぽかったので、一度は行ってみようということで、登ってみましたら、夜景がとっても綺麗でした。昼はわかりませんが、夜はいいですね。受験前日に行くところかはわかりませんが。

ね、きれいでしょ?

ちなみにフェリスは夜なのでどこにあるかわかりませんでした。

ホテルに戻った後は、また少し勉強をして、寝ようという話ですが、1/31は皆既月食があるので、それを見よう!ってことで、少し夜更かし。

ホテルの部屋からは、皆既になったら月の高度が高すぎて見えませんでしたので、一度ホテルの外に出てみました。娘は皆既月食を見たのは初めてみたいで結構感動してました。私は、今回の皆既は結構暗かったなと思いました。

スマホで苦労して親子で撮影を楽しみましたが、ホワイトバランスを考慮するのを忘れていたので、実際はこれよりもっと緑暗かったです。

というわけで、月食を堪能して就寝。

2/1の朝、起床。7時からホテルの食事でちょっと遅めでした。

元町の朝の静かな商店街を早足に抜けて、フェリス坂の階段を大荷物をもって娘と上ったら、足がめちゃくちゃ疲れた。皆さん同じペースで階段を登るので、途中で一人だけ休憩できません(同調圧力に弱い私)。

講堂の前で荷物を再確認して娘とお別れです。「頑張ってくる!」って明るくハイタッチしたんですが、今から思うと娘は緊張していたんだと思います。

私は控室でいつも通り仕事に励みました。

というわけで、試験が終わり、面接が終わる13時過ぎになって、面接のグループで終わった順で出てきましたが、一言で言って「覇気のない顔」って感じでした。うーん。これまで3回受験したけど、こんなに元気のない娘は初めて見た。聞いてみると、理科とか時間が足らなかったり、いろいろ、ということで、感触が悪い様子。まあ、これまでで一番しっかり問題に向き合ったと言っていましたので、頑張ったんだと思いますが。

とはいえ、これから、午後受験に移動で、のんびりしている暇はありません。乗り換えをスマホでチェックして、さっさと坂を降りました。行きはフェリス坂の階段を使いましたが、帰りは元町中華街から乗ることにして、汐汲坂のあの急坂を転げるように下りました。

午後受験の大妻多摩までは、かなり大変です。想定はしていたけど、想定以上に疲れた。武蔵小杉で、南武線乗り換え、登戸で小田急線乗り換え、新百合ヶ丘でさらに乗り換えで終点の唐木田まで行きます。大妻多摩に着いたのが15:06でした。

幸いに、まだ雪にはなっていませんでしたのでよかったです。雪で電車スケジュールが混乱していたら到底時間には間に合わないな、と思いました。

感覚的には、唐木田からキャンパスまでの歩きは、フェリスから元町中華街までや、登戸や、武蔵小杉での乗り換えより楽な感じ。フェリスの坂を下って食事してまた階段を上るのがしんどいので、私は昼食を食べずにいたんですが、道中途中で食べようと思っていた食事も、娘がお腹が空いたと言ったので、あげてしまい、結局大妻多摩で娘を送るまで、昼食が食べられなかった。

娘を送り出した後、大妻多摩の生協が空いていたので、買って食事ができたのでとてもありがたかったです。

そして、あっという間に、17:30の試験終了(途中控室に入試問題が張り出されました)。娘と合流、一緒にリラックスして、唐木田駅に下りていきました。ほっとしたのですが、2日目の前泊が東京方面なので、登りの小田急に乗ったら、これがまた混雑していて大変でした。大荷物で帰宅ラッシュはつらい。でも何とかホテルにたどり着いて、夕食も食べられましたので、ようやくほっとしてこれを書いています。

明日も受験。娘頑張れ。親は祈ることしかできない。

 

鉄緑会のチラシを拝見

神奈川・東京の中学入試ももうすぐで、荷物の準備をしています。

荷物の整理をしていると、渋幕の校門で配っていた鉄緑会のチラシがカバンから出てきましたので、ちょっと読んでみましたので、その感想とか。

講師が多い。足し算すると239名?かな。徹底的に医学部中心の講師陣なんだけど、卒とか、院生とかはほとんどいないですね。よく考えたら、東大受験塾なんだから当然か。卒業するぐらいになったら、もう大学受験のことなんて忘れちゃうもんね。というか、そういう意味では、駒場在籍中(理III)の方がいいような気がするのですが、そうでもないのかな?III類は学年90名程度だから、本郷在籍中は4か年ということで、360名程度医学部生が居るわけですが、鉄緑会講師がこのうち1/3程度ってこと?だから、結構割合が多いですよね。医学部入ったら、「君もやんない?」って感じでお誘いが来るバイトって感じでしょうか。

合格実績を見ると、東大と国公立医学部を合わせて560名程度。在籍生徒数が合格率はわかりませんが、100%として、560名*4学年ぐらいが居て、それぞれ2科3万円程度を受講しているとすると、1箇月の売り上げ7000万ぐらい?

講師に全部払っているとして、一人当たり29万。も払っているとは考えにくいけどね。たぶん講師1名あたり、週1、3~4時間で時給1万円で月に16万ってところ?

なんか、下世話な推算をしてしまいましたが、やっぱり、若くて勉強熱心な子たちに自分の経験を伝えられる、時給の良いバイト、というところでしょう。チラシのあおり文句も、とにかく東大受験にフォーカスしていますね。カリキュラムの説明を見ると、中学受験のメソッドとほとんど同じです。つまり、先取りとスパイラル学習。

読んでいて、特に印象に残ったのが、「有名校に通う諸君は、~大いなる可能性を手中にしています。しかし、現実には、~開成、筑駒、桜蔭といった学校でも、東大現役合格率は3割程度にとどまっています。」というところ。これ、東大生の心の叫びだね。6年生たちが中学受験の勉強しているさまを見ていると、みんなどこの大学でも合格しそうな感じがするけど、中学入ったら、のんびりしちゃうよね。でも、それが当然よね。

娘の中学受験直前に、そんなことを思いました。チラシをくれたお兄さんありがとう。