年末お掃除・家整備

今年もあと残すところ1日になりましたね。

仕事納めのあと、年末休みにようやく我が家のメンテナンスをできるチャンスが到来です。

共働きですとなかなか家の掃除が行き届きません。

窓掃除。できるだけまめにやりたいとは思うのですが、なかなかできず、約1年?半年ぶりにやりました。窓掃除は、我が家ではガラス用洗剤と窓ふきワイパーでやっていますが、なかなかすっきりいかないところもあり、もう少しいい道具があればなあなんて思いながらやっています。

一応、家の窓は1Fのはワイパーを1.5m程度伸ばしたら届くような感じ、2Fはどこも手で届くところに窓があるので、掃除が比較的楽で助かります。とか言って、1年に一回ぐらいしか掃除しないのだから、大変でも楽でも一緒?

窓は、畑に面しているところはやっぱり台風の時などに土が飛んでくるみたいでずいぶん土ぼこりがついてました。それから、我が家のまわりには、クモが結構いるので、住人がいないクモの巣がたくさん採取されました・・・もう少しまめに掃除したいところです。

もう一つ、なかなか掃除が行き届かないところということで、レンジフードの掃除をしました。レンジフード、お恥ずかしながら竣工以来一度も掃除をしていませんでした。

というわけで、掃除。掃除には、テレビで紹介されていた、「セスキ炭酸ソーダ」を使ってみました。ダイソーで100円でいっぱい買えます。同じくダイソーで雑巾と、スプレー瓶、それから手荒れをしないようにゴム手袋を買って、400円+税で、準備万端。

レンジフードのフィルターに積もった油混じりのホコリをセスキ炭酸ソーダ水にしばらくつけておくと、使い古しの歯ブラシで軽くこするだけで簡単に落ちました。
レンジフードのあちこちも、雑巾にセスキ炭酸ソーダをしみこませて拭くと簡単に溶けて油汚れが拭き取れます。すごいね。

というわけで、夢中で掃除をしてしまいました。フードも結局、シロッコファンのブレードまで分解して掃除してしまったし(これは失敗したかも。アルミはシミがついたりする可能性があるとのこと。油汚れは落ちても傷めたかな・・・)、目に付く油汚れがこびりついていそうなヤカンやら壁やらいろいろとセスキパワーで掃除をしました。

あとは、作った吊戸棚に地震の時扉が開かないようにロックをかけてくれる「感震くんⅡ」を取り付けたり、太陽熱温水器の配管に非粘着テープを巻いたりと、途中までやって放置していた家のあれこれを片づけているところ。飽きっぽいこともあって、結構そういう中途半端なのがたくさんあって大変です。今年は、あと一日ありますが、明日は台所や倉庫、外回りのコンセントを増設したり、倉庫の照明を増設したり、倉庫の壁を張り残したところを張ったりして終わるかなあ、という感じです。

実体顕微鏡・LEDリングライトをつくる

実体顕微鏡ご存知ですか?

CNCでプリント基板を作ったりしているのですが、プリント基板に表面実装の部品を実装するのは、ある意味楽なのですが、部品が小さいのでちょっと苦労します。これまでは、裸眼で目視して、ピンセットで部品を押さえて半田づけ、念のためルーペでチェック。というような形で作業をしていたのですが、最近目の老化が始まったのか見るのがちょっと辛いです。

ということで、顕微鏡で基板を見ながら作業をすればいいんではないかということで、実体顕微鏡を導入してみました。とはいっても、あまり高価なものは買えませんので、ネットを調べてモノタロウのこちらを購入してみました。

値段の割に評判が良いですが、私も同様に思います。なんか、今までなんで買わなかったのかな!なんて思うほどいいです。両目で拡大立体視できるのがこれほど楽しいこととは・・・という感じ。

さて、いろいろな方がコメントされていますが、顕微鏡でちゃんと見るためにはやはり光源が必要。LEDライトを取り付けるだけでもいいと思うのですが、何となく凝ってみたい気がして、オリジナルのLEDリングライトを作ってみることにしました。

イメージとしては、お医者さんが手術室で使うライトみたいな感じで、対物レンズの回りから複数のLEDで対象物を照らしてやります。

基板は当然ですが、CNCで切削して作ります。手っ取り早く作るのであれば、IC基板などに実装するのが良いと思いますが、今回リングライトなので、CADで基板など切削ができるメリットがありました。

回路をEagle で設計。超いい加減な回路なので恥ずかしいですが、回路図は下の通り。
LED_microscope

電源は12VのACアダプターからとりますが、白色LED6灯を3灯ずつ30mAの定電流ダイオードで点灯させます。
それだけで十分な気がしたのですが、せっかくなので、明かりのON/OFF制御とDimmer制御ができるように、トランジスタをAVRマイコンでドライブさせるようにしました。スイッチは、タクトスイッチを使います。
今回ACアダプターを使っているので、消費電力の低減は特に気を使っておらず、マイコンの電源を78L05で作るという無神経なことをしています。

Eagleで基板を設計して、PCB G-code で切削用のGコードを生成、基板切削をします。
切削中の様子は、こちら

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切削が終わった基板。

リングライトなので、輪っかに切り出します。輪っかの内径は、51mm程度にしました。

こちらも、Eagle でmilling レイヤーに輪郭を描いてPCB G-codeで切削パスデータを作りましたが、どうもうまく表現できない部分(真ん中の円)があったので、自分でG-codeを編集しました。
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基板むき出しだとあれなので、3mm厚のアクリル板をかぶせることにして、同様に輪っかを切り出します。
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アクリルの切削を手抜きで0.8mmのエンドミルでPCBの切り出しに使ったのと同じコードでやろうとしたら見事にエンドミルを折ってしまいましたので、一度Gコードをdxfに変換して、JW_CADに読み込み、1/8″のエンドミル用の切削パスを複線機能を使って作成し、NCVCでGコード化して切削しました。

切削にあたっては、アクリル板の固定を最初適当にやったら、切削時にアクリル板が動いてしまいめちゃめちゃになってしまったため、両面テープで固定する作戦に変更して成功しました。

アクリル板の切削パラメターは試行錯誤しましたが、ミルの回転数はそれなりにあげないと(~12000rpm程度?)NGでした。また、アクリル板が割れると悲しいのでフィードも200mm/min程度の比較的ゆっくりした設定でやってみました。というわけで、1mmずつ彫り込んで3mm厚のアクリル板を無事切削完了。

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というわけで、基板に部品を実装して、アクリル板と組みつけたところ。

アクリル板とのスペースは3mmのナットでとっています。

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上から見たところ。

実体顕微鏡への取り付けは、顕微鏡本体に16mm間隔で2.6mmねじ穴があったのでこちらに3mm厚のアルミLアングルを使って取り付けました。穴あけしくじったりしているので、小汚いですが、目をつぶりましょう。
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取り付けた様子。

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対物レンズとの関係はこんな感じで、よさそう!

点灯してみた感じはこんな感じで、私的にはイケてますが・・・
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どうでしょう?

明るさは、全点灯で十分でした。減光できるようにAVRマイコンのプログラムを書きましたが、減光機能ははっきり言って必要なかった。それに、プログラムを変更できるようにIn circuit programming 用のコネクタをつけておいたのですが、これもはっきり言って必要なかった。まあ、マイコン遊びを兼ねているので良しとしましょう。

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実体顕微鏡で、ICを見てみたところ。写真だとのっぺりしていますが、立体的に見えるので非常にいい感じです。実体顕微鏡、おすすめ!

宙と緑の科学館・日本民家園

久々のお休み12月21日、お出かけをしてみました。

わが家のお出かけスタイルは、思い付き、行き当たりばったりです。

朝ごはんを食べているときに、「今日は天気がいいなあ。外に出たいなあ」ということで、お出かけ場所を考える。

ふと思い出す。

子供電話相談室ってご存知ですか?そこで、子供の天文などの質問を、かわさき空と緑の科学館の人が答えていたことを。
検索してみると、公開望遠鏡もなかなかの取り組み、プラネタリウムは昨年メガスターを導入したということで、俄然行ってみたくなりました。

ということで、望遠鏡公開の時間まであまり時間がありませんでしたので、とるものもとりあえず、お出かけ。

科学館は、生田緑地の中にあります。生田緑地は、駐車場が2つあるようで、なにも考えずに行ったら、緑地の西口の、どちらかというと裏側の方に行ってしまいました。科学館や日本民家園はちょうど緑地の反対側にあるという感じなので、遠いのですが、ちょうど緑地を散歩できるような感じでむしろ良かったかもしれません。冬の暖かな日差しの中数分歩いて科学館に到着。

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かわさき空と緑の科学館

D51が隣に展示されていましたが、かなり保存状態はいいです。SLのボリューム感が満喫できる感じでGoodです。
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さて、プラネタリウムが12:00からだったので、その前に、屋上の公開望遠鏡を見に行きます。
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太陽望遠鏡で可視光とHα光で太陽面が見られるのと、昼間の星を見ようということで、ちょうどいい見え方になっている金星を見ました。
太陽は、黒点、白斑がたくさん。サンスポットはまだかなり大きいのかな。Hα光の太陽も非常にきれいなプロミネンスが見られて必見ですね。暖かい陽気の良い日だったのですが、気流はあまりよくないようで、太陽も金星もそれなりに乱れた像でしたが、望遠鏡自体の解像度は高い綺麗な像をみることができました。

プラネタリウム。メガスターを見に行くのは初めてです。
プラネタリウムでは双眼鏡を配っていて、これで見てくださいとのこと。
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最初に借りた双眼鏡、壊れていて2つの光軸がずれちゃっている状態でした。言って交換してもらいましたが、ちゃんと確認をしてほしいところですね・・・これを見て、「なんか双眼鏡ってよくみえないんだな・・」ってなったらよくなくないですか?

プラネタリウム自体は、さすが最新の機材。アイソン彗星は消えちゃいましたが、過去の百武すい星、ヘール・ボップ彗星の軌道を地球の外側から見た状況や、こんな感じで見えていたという当時の状況を投影するなど、見せ方がよく工夫されていて、楽しく観覧することができました。

プラネタリウムを見た後は、科学館の中のカフェ「星めぐり」でお昼ごはん。公園の木々を見ながら食事ができて気持ちの良いところでした。食べ物はもう少し凝ったものを出してほしいな、って思いますが、科学館の料金が安いので、これでバランスを取っているのかなと思いました。

そのあと、時間もあったのでついでにと言っては何ですが、隣接の日本民家園を見に行きました。
科学館に行ったのでこちらは100円引き。ちなみに子供はどちらも無料。これは素晴らしいですね。

展示は、東北、長野、富山、関東と東日本の古民家が中心です。

展示のなかで個人的にいいなと思ったのは、明治期の立派な民家、「原家住宅」。縁側が建物をぐるりと一周できる形になっていて、開放感が非常にある建物です。周りに日本庭園を設えたらとっても素敵な空間ですねえ。

それから、重要文化財指定の「北村家住宅」。もとは秦野の戸川公園の近くに建っていたということで、タバコ農家だったのかな。
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こちらも、茅葺ながらも開放感のある設えと感じました。

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夕日が差し込む光景がきれいです。

一方、江戸時代の古民家は、家の中がかなり暗いものも多く、特に窓が家の一面しかない家は、かなり閉塞感がありました。雪国の家は家を守るために仕方がないのかもしれませんが、しっかりと家を囲ってあり、雪国の人が無口(なイメージ?)なのはこのような家に住んでいたから?なんて勝手な想像も。

また、民家園もできてから40年程度たっていると思うのですが、建物の維持管理は大変そうです。特に水がぬれるところの老朽化が重く、中で囲炉裏焚きをしたりと維持するための努力を重ねていらっしゃるようですが、人の住まなくなった建物の維持の難しさを感じました。

ともかく、さまざまなスタイルの民家を一度に見られるという意味では、なかなか楽しめる、建物好きの人なら必見のスポットという印象で想像以上に楽しめた一日でした。

バンクーバー島・サンフランシスコ

基板切削ネタは、進めてはいるのですが成果物にまだなっておらず足踏み状態です。師走でそれなりにあわただしくなっていてブログに書く余裕がありませんでした。

もう帰ってきてから1週間になりますが、カナダのバンクーバーとサンフランシスコに仕事に行っていました。

カナダに入るのは初めてです。
成田から787でシアトルに入り(787は結構快適な飛行機でした!)、そこでアラスカ航空の小さなプロペラ機に乗り換えてビクトリア国際空港というバンクーバー島の小さな空港に到着。小さな空港なので、入国審査とっても楽ちんでした。

12月という時期もあるのですが、ちょうど訪問した時に寒波があったようで普段より10℃ほど気温が下がっていたとのこと。非常に寒い!雪も降っているし・・・時期が良ければリゾートアイランドという感じでとても快適な田舎の街なのでしょうけど、寒くて外にも出ず、到着した日はホテルに閉じこもってました。

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訪問先でパチリ。

池が凍っちゃってます。Windchillが-18℃!

夜は、訪問先の方のお家のdinnerにお呼ばれしました。

招いていただいたホストの方は、長年DIYをやってきたということで、いろいろとすごい話をうかがえました。
今は息子の学校の関係で違うところに住んでいるのですが、前に住んでいたところは、自分で20年かけて家を建てたそうです。
その家の材料は、家の場所に立っていた木を伐採して、エンジンサーキュラーソウを屋外に据え付けて、その場で製材、乾燥をしたというすごい話。ディナーででてきたサラダボウルはその時の材料の余りで作ったといっていて、なんか桁違いな感じですね。
20年かけて家を建てる間どこに住んでいたんでしょう?ということになるわけですが、まず、製材した板で、小さな小屋を建てたそうです。その小屋に住みながら家を建てたということなのですが、電気もないその小屋で薪を焚いて暖をとり、赤ん坊2人を育てながら過ごしていたので大変だったわ!と奥さんがこぼしていましたが、奥さんよく我慢しましたね・・・

その小屋は娘が今使っていて、今も煙突を自分でupgradeするなどしているとのこと。

今お住いのお呼ばれした家も、Atticを改造して、日本でいうOMソーラーっぽい屋根裏の熱を下に送り込むシステムを作っていたり、いろいろ手を加えている話をうかがいました。今は、暖炉に薪ストーブを入れようとしているが、暖炉のサイズが足りなかったので暖炉を切って収めようとしていること、ついでに暖炉の中に断熱材を入れて薪ストーブの効率を向上させようとしていることなど、いろいろと面白い話をうかがいました。私も、太陽熱温水器を試作していることや、CNCルーターで遊んでいることなどを話しましたが、youtube のビデオでいろいろな情報を得ている話などをしたら、暖炉のインストールのことはyoutube で調べたとおっしゃっていて、世界は狭いなあと感慨深いものがありました。

また、ぜひ再訪(気候のもっと良い時に!)したいものです。

有意義な訪問の後サンフランシスコへ。
毎年この時期(12月上旬)サンフランシスコに訪問する用事があります。
今年は寒波で前半はサンフランシスコとは思えないぐらい寒かったのですが、後半は、暖かくなり、また、カルフォルニア晴れで快適に過ごすことができました。
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カルフォルニア晴れのサンフランシスコ市街。かっこいい方角の部屋ではなかったので、なんだか汚らしい感じですが・・・

ただ、景気がいいのか、それとも単に円安のためか、ずいぶん物価が高く感じました。ホテルも一泊税込で250ドルだし、金欠・・・

成田に帰ってきたら、出発前より一層寒くなっていて、日本も冬ですね。出張前にできなかったインフルエンザの予防接種をようやくして冬支度という感じです。