ここ1年ほど(もっと?)、自作した3Dプリンターの活用をしていませんで、工房の肥やしになってました。
というのも、ある時から、プリントがことごとく失敗するようになってしまい、その原因はある程度わかっていたのですが、対策する心の余裕がなかったのです。
プリントが失敗するというのは、途中でプリントしていたものが台(強化ガラス)から剥がれてしまい、プリント中の溶けた樹脂がぐちゃぐちゃにからんだ謎の物体を作ってしまうというものでした。
いろいろと調べてみたのですが、どうやら、台座の強化ガラスが歪んでしまっていることが原因のようでした。
強化ガラスを台座(ヒートベッド)に使っているのは、耐熱性がある程度あるということと、「安い」からですが、1年程度使っていると、ゆっくりと変形が起こっていたようで、プリントが失敗するようになって表面を見たら目で見てわかるレベルのでこぼこというか面のゆがみが出てしまっていました。
プリンターを使っているときは、その強化ガラスを120℃程度に加熱してそのうえで樹脂をプリントしていくわけですが、その程度の熱で長い時間のなかでは変形が進行してしまうようで驚きました。
今回思い立って、その強化ガラスを破棄して、より耐熱性の高いTempaxを導入しました。強化ガラスと比べて値段が倍以上しましたので、かなり購入するのに勇気が要りました(200mm * 300mm で5000円以上した!)。厚みも5mmとかなり重量級。あまり分厚いのはヒートベッドの温度を上昇させるのに時間がかかってしまい問題もあるのでしょうが、ここは変形のないしっかりとした台座を用意することを優先させてみました。
Tempax に変更してプリントする課題はどうしよう?ということで、安価なWebカメラ(C270)をCマウントレンズに取り付けられるようにしようと思いました。前は内蔵のレンズだけ外して、両面テープでレンズに留めていたのですが、両面テープでは時間が経つととれちゃうみたいです。
なので、この際ちゃんとしたのを作りたいと思いました。
Fusion360 というフリーの3D CADで作図して、STLファイルに変換してプリンターに送り込んでプリント中。
今のところプリンターはちゃんと動いています(自信ないけど。。。)。