寒い日の3Dプリント

今年の冬は寒いですね。

わが家の工作室は、倉庫をモディファイしたものなのです。建物は、基礎の上に土台と柱が乗っているわけですが、わが家の倉庫は、倉庫内の換気を考えて、土台と基礎の間に、母屋と同様に換気スペーサーが入っていて、その隙間から外気が倉庫内にぞんぶんに入ってきます。倉庫としては、換気が良いのはとっても良いことなのですが、そのぶん、冬は冷気が入ってきてめちゃ寒いです。

3Dプリンターは樹脂を熱で溶かしてくっつけるようなプロセスでプリントするのですけれど、樹脂は温度による収縮が大きい材質なので、冷えると縮んで寸法がかなり変化しようとします。そのため、プリントしてから冷めるまでの温度変化が大きいと、樹脂の伸び縮みの影響で反ったり割れたりする可能性がある、というか、ここのところ、私の3Dプリンターは、低い外気温(もっぱら夜寝ている間にプリントをするので、2℃とかそんな感じ)の影響をもろに受けて、ほとんどのプリントが反りまくり割れまくりで使い物にならない状態でした。ヒーテッドベッドの温度を高めにしてみたりしたのですが、プリントした後冷めすぎるのは防げないようで、まさに失敗率100%的な感じでした。

Makerbot のプリンタなんかですと、プリンタの回りから冷気が流入しないようになっているのですが、私のは残念ながらおもっきりオープンな構造。

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というわけで、どうしたものかなあ。。。改造するにしても、ちょっと簡単にはいかないなあ。せめて外気を入れない効果だけでも確かめたいなあとしばし思案した結果、

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こんなソリューションを試してみました。

プリンタ全体を衝立で囲ってゴミ袋で覆っただけです。

簡単にメンテナンスできるよう、ごみ袋はガムテでできるだけ適当に留めてあります。

中の空間の温度管理はナシです。きっと薄くて断熱性のかけらもなさそうなごみ袋が絶妙な温度環境を実現するに違いない(と思う)という高度なエンジニアリングを実施しました。

この条件で、ヒーテッドベッドを105℃程度に設定し、プリントをしてみたところ、ひび割れも反りも全く見られなくなりました。素晴らしい!

いま、再び2号機の改造をしているところなのですが、今度の改造のメニューにプリンター内の温度管理ができるようにするのを追加しようと思います(とは思うものの、忙しくてたぶんできないので半年ぐらいはごみ袋で覆ってあるかも・・・)。

というわけで、樹脂の割れで困っている皆様、ごみ袋おススメです。

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