こちらは、神奈川なので、いわゆる「お試し入試」になるかとは思いますが、1月に埼玉の中学の入試をいくつか受けるようにしようと考えています。どこを受けるかは、日能研で相談して、ある意味おすすめされるがままなところがあるのですが、受験するからには、少なくとも親は学校のことを知っておきたいな、という気持ちから、一度は学校見学会に参加しよう、と思っていました。
6年生になると、忙しくて、なかなか学校見学に行くことができませんが、今日2校の説明会が同じ日に開催されていたので、まとめて参加してきました。参加して、結構印象に残ったこともあり、備忘録代わりに、説明会参加記を書いておこうと思います。
淑徳与野中学
さいたま新都心や北与野から歩いて10~15分程度の女子校。神奈川ですと、徒歩15分というと、学校が山の上にあってとてつもないところにあるイメージとなりますが、埼玉は平地なので、15分歩きとあっても大したことがないですね。
JRの線路の横に校地があるので、洗足と似たようなイメージ?
校舎がとってもきれいなのも似ているかも。グラウンドを今度拡げるそうです。
お恥ずかしながら、この学校が仏教系の学校だということを、訪問するまで知りませんでした。
学校に入ると、少しお香の香りがしたのですが、それが仏教系の証?なんて思う。
説明会開始前の時間に説明会の前のスクリーンで台湾研修などの様子を放映していましたが、楽しそうな雰囲気の映像でした。
説明会は、校長先生のお話から、ですが、ゆったりとした感じのお話をされる方で印象的でした。副住職をされているということですので、要はお坊さんだから、法要の講話を聴いているようなもんでしょうか?建学の精神が「人はみな立派になる可能性を持っている」ということで、人と人の関係を大切にする仏教の考え方に基づいて教育をしているとのこと。
一方、進学についても、大切に考えていて、女子は特に現役で進学してもらいたいので、95%程度は、現役で大学に進学できるように努力をしているとのこと。
学校の歴史の話もありましたが、中学ができてからは、まだそんなに年数は経っていないようですね。
そのあと、学校生活の映像を挟んで、副校長先生のお話しですが、こちらは一転、そつなく説明をされる先生という印象で、こちらも印象的でした。教育の説明をされましたが、様々に言われている国際教育については、仏教の共生の価値観から重要なものとしてとらえていらっしゃるとのこと。台湾研修、アメリカ修学旅行でみんなに国際的な経験を持つようにしたいと取り組んでいるとのことでした。中高一貫では、英語の学力差が中二につきやすく、また中だるみしやすい課題があり、これに小テスト、まめな補講(サポート)で対応するようにしているとのことでした。いわゆる「面倒見の良さ」をアピールしていらっしゃって、夏休みが実質短いのもそのためだとのこと。
入試について:よく理解をしていませんが、1/13の第一回入試は変更点があるとのこと。過去問演習に注意が必要そうです。1/14の発表後、入学手続きは2/4まで入学金納付を待ってもらえるということで、やはり、埼玉の学校は、東京に通いやすい人が多いのか、なかなか第一志望にしてもらいたいということを言いづらいのかな?と思いました。校長先生のお話でも、いろいろな学校を見に行って、子どもにあった学校を探してくださいね、子どもの意思を尊重するのが大事ですよ、という話を繰り返しされていたのが印象に残りました。
多くの学校でそうですが、入試の出題の話の時は、親の耳がダンボになりますね。先生の話にあって、資料にない部分の話をメモ取りまくりです。まあ、頻出分野を教えてもらったとして、それに対応できるように子どもがなるかどうかは不明ですが、親としては、何とか子どもに注意して対策できるようにしたいと思うのは当然のことでしょう。
それから、入試の話の後に、「英語教育」の話に触れられていたのも印象的。英語4技能のうち、話す力について、「発表」の力ではなく、「やりとり」をする力については、これまでのようなペアワークなどでは身につかないので、オンライン英会話を導入しているということで、ここの学校の先生方は、いずれもわかりやすく時間をかけて各先生担当のポイントについて、説明していただいたのが、深く印象に残りました。
というわけで、説明会が終わった後に校舎見学があったのですが、12時過ぎには、午後の浦和明の星のために移動しなきゃと思ったので、残念ながら校舎見学はほとんどできませんでした。
浦和明の星中学:
東浦和から徒歩10分弱?時間を計ろうかと思っていましたが、多数のお母さん方がズビズバ?歩いているのに引っ張られるような感じでついていったので、時間を計るのを忘れていた・・・住宅街の外れに突如現れる感じ。とっても広い校地、そして、建築して間もない(建て替えが順次進んでいて、ほぼ最終フェーズ?みたいです)とっても綺麗な校舎の学校。
説明会はゆったりとした雰囲気の良いホールで行われました。
こちらはカトリックのミッションスクールということは知っていましたが、説明会ではまず、理事長先生から、ケベック州の修道会が青森に学校をつくったのがそもそもの始まりということや、日本に来たのが、ローマの要請にカナダの修道会にあったという背景の話などがありました。
こちらの学校でも、教育の根本の考え方の話が熱心にされてました。健康な体、様々な出来事に立ち向かう力、豊かな人格を養成するということを、カトリック主義、キリスト教的価値観、すなわち、かけがえのない一人一人との関わりを大切にしつつ、行っているとのことでした。これは、カトリックだけでなく、プロテスタント含め、他のミッションスクールでも同様の話をされているところもありますし、宗教は違っても、午前お話しを聴いた淑徳与野でも同様の考え方の話がありましたね・・・
このことは、理事長先生の後にお話しされた校長先生の話でも繰り返し、目に見えるものだけでなく、目に見えない、その「一人一人を特別な存在(キリスト教的価値観では、神から与えられた命)として大切にする」ということをお話しされていました。そして、「みんなと共に」仲良く生活するということの大切さも、同様に強調されていたところで、それを生徒(星子たち、と校長先生は呼んでいました・・・!)を見てもらえれば・・・と言われていましたが、それを見学会で会った生徒を見てすぐわかる、ってのは難しいでしょう、校長先生!と思いましたが、でも先生はそういう気持ちで接していらっしゃるんだなということを強く感じる説明会でした。
それ以外の生活の話などは特になく、入試の話も事務手続き的な話のみ、入試問題と解答用紙は、資料として配布しているのでよろしく、というある意味わかりやすい説明会でした。
ここは願書を1000円で購入するのですが、ここ1~2年でほとんどの学校が導入するようになったインターネット出願にこの学校はどう対応していくのだろう?と素直な印象として思いました。各地域トップ校はいずれもインターネットの導入に積極的ではありませんが、今後、どうなっていくでしょうかね。
説明会の全体会が終了した後、校舎見学をすることができ、運動部が体育館で練習している姿、吹奏楽部が練習準備?をしている姿、かるた部が練習している姿(はっきり言って運動部的な感じですね、かるた部って)と、広くて綺麗な校舎を見学することができました。
個人的には、高3のHRの後ろに貼ってあった受験を終えての後輩へのアドバイスに書かれていた、「高校のうちにやっておけばよかったこと」に「制服デート」「ツインテール」などがあったのがツボにきました・・・
まあ、わずかな時間にどの程度その学校を理解できるかは謎なんですが、どちらも個性のあるいい学校だなと感じた一日でした。