高校時代のこと、と中高一貫について

最近娘の中学受験にかかわる中で、自分の来た道を振り返ることが時々あります。

先日、実家に寄ることがあり、両親に娘の中学受験のことを話す中で、話題は、中学入学後の勉強のことになりました。中学受験ではほぼほぼ中高一貫に入ることになりますので、視野としては大学受験などのことも入ってくるでしょう。そんな中で、父の高校時代、私の高校時代のような話になりました。それで、多分初めてですが、自分の高校時代の勉強の内容について親から見た感じを聞くことになりました。

聞くと、高校1年の時は、ずいぶんのんびりしていて、あんまり勉強していなかったようです。

それが、高校2年のある時に突然やる気になって、1年と半年ぐらい勉強をして、大学受験に突入したんだよ、と言います。なんか、自分の印象とちょっと違っていたので、ふーん、と思いましたが、実家に残っていた参考書を眺めると、その証言がどうも正しそうな感じです。参考書の書き込みなどを見るとどうも、しっかり勉強をしていた、というよりは、慌ただしく演習を頑張っていたという雰囲気で、どうも深い理解に到達する前に受験に突入しちゃったんではないかな、という疑いが。。。

当時勉強に使っていた物理の参考書は、Z会の「物理の考え方」とか駿台の山本義隆の「物理入門」だったのですが、これらの本を眺めると、公式のまとめや演習本である、Z会の本の方が圧倒的に書きこみなどが多くて、今読むと楽しい、「物理入門」の方は、どうもしっかり読み切った形跡がありません。

多分、演習をこなすのに必死で、根っこからの理解をするまでに振り返ったり、本を味わったりする勉強をするには、1年半程度の時間では足りなかったのだと思います。

今振り返ると、「物理入門」みたいな本をしっかり読み切って、大学に入学できていたなら、大学での物理の学習がもう少し楽で、そして、より楽しいものになっていたような気がするので、もう少し余裕をもって勉強を早めから深めることは必要じゃないかなと思いました。

だから、娘には、中高一貫に入学したら、好きな教科については、自分から進んで学んで、良い本をじっくり味わえるような、そんな、余裕を持った学習をしたらいいよね。って思います。どこの学校にいようと、きっと、努力すれば、最難関の大学にも現役合格はできるだろうけど、中高一貫でやるからには、そういった味わい深い学びを高校のうちにやってほしいな、と思いました。

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