鏡面研磨 鏡の型どり

ピッチピースを作成しましたら、次は、盤ガラスに作成したピッチピースを貼りつけて、鏡と曲率のあったピッチ盤を作成する作業です。

あらかじめ盤ガラスにどのようにピッチピースを配置するか作図したものを作っておきました。溝は4mm幅で、盤の中心に対して少しピースをずらすように配置します。

盤ガラスについていた、前のピッチはあらかじめ除去しておきます。盤ガラスを冷凍庫で冷やしておくと、お好み焼きのコテで鉄板を掃除するのと同じ要領で簡単にピッチは除去できます。取り除いたピッチをそのままにしておくと常温になって柔らかくなったピッチは厄介なので、早めに袋に入れて回収します。

盤ガラスにピッチを乗せても簡単には付きませんので、シンナーで溶かしたピッチを塗っておきます。これをピッチの接着剤にします。

ピッチを薄めた液を盤ガラスに塗ると、すぐにガラスの片側に液が移動してしまいました。机が傾いているためですね。

下に敷いた作図を見ながらピッチピースを配置しました。ピッチピースの厚みが均等でないので後で苦労しそうですが、この夏一番の暑さで作業場所が冷房を効かせても結構暑いので、今のことだけ考えて、とにかく並べました。

ピッチ盤で研磨を行うためには、鏡との面合わせ・型合わせが必要です。クッキングシートをピッチ盤と鏡の間に挟んで、鏡の上に10kgの錘を乗せて、型合わせをしました。

鏡と面が合ったら、クッキングシートにくっきりとピッチピースが見えるようになるので、そうなったら、面合わせ終了で、周囲にはみ出したピッチを切り取って除去したら、セリウム液を入れて研磨開始できます。。。が、やっぱりピッチピースの厚みが不均等だったことが災いして、結構な時間合わせていますが、まだ面合わせできていません。ひょっとしたら少し鏡の温度を上げて面合わせを加速してやらないといけないかも。とりあえず明日の朝までこの状態で面合わせしておこうと思います。