1st round

7/27 おじから最初の設計プランをいただく。
敷地の南西側に2台分の駐車場をとり、玄関は西側を向いています。
玄関を入ったらホールがあり、向かって左側の階段を上がって2Fに。
ホールの突き当りが、LDKですが、その手前左(北)側はトイレ。右側は和室6畳です。
LDKは奥がダイニングで東側の庭に面している。
LD合わせて14畳ちょっとです。
リビングとダイニングはどちらも南の庭に面している。
キッチンは東北の角にとっていて今住んでいるところと似た感じ。
ダイニングとつながった4.6畳のオープンスタイルのキッチンです。
キッチンの隣、リビングの北側に3畳の洗濯室、その西側に2畳の洗面室、そのさらに西側に浴室1坪。
水回りが北側に集約されています。洗濯室には勝手口がついていて、
洗濯物干しをする時などに出る?ことができるようにはなっています。
2Fに行くと、階段上がったところに梯子があり、そこを上がると天体観測室に上がれるようになって
います。天体観測室が3Fとみなされないために、実は玄関の吹き抜けの上に天体観測室が乗った構造
となっています。
階段上がったところは10.4畳の多目的室。奥の東側に面したところは寝室7.3畳+WIC3.3畳
多目的室の南側は、西南側は子供室4.6畳、寝室と子供室の間のところは5.3畳分の吹き抜けになっています。この吹き抜けはちょうどリビングの上にあたっていて、これによって2Fの多目的室と1Fのリビングがつながっていることになります。
もう一つ、プランの要素として大きいのが、「倉庫」があることです。11畳の倉庫が玄関の前の西側の敷地境界のところにあり、そこはガレージとして、工作室として、また、道具を置いたりするところとして使えるのですが、もう一つの隠れた目的があります。
それは、塀としてということです。
玄関が直接道路に面していると、何となく雰囲気がありません。
倉庫が道路と玄関の間に入って、動線を曲げることによってアプローチをつくるということを狙っています。また、倉庫の壁はそのまま塀として使うことになるので、外構をするところを減らせます。
農家って敷地の端の入口のところが納屋になっている家がありますが、規模はとても小さいですが、そんな感じです。
これ、なかなかよさそうです。
この案は、まだ検討途中でまたいろいろ変わるとのこと。
まず、床面積が37坪程度もあるのは、大きすぎて予算に収まらないため、もっと小さな家にするとのこと。
素人目に見れば、これでいいんじゃないかと思いましたが、まだまだで、もう少ししたら一度打ち合わせをしようということになりました。

建築家のアドバイス

すでに数か月前の話を今記憶をたどって書いているので、時系列的に間違った記述になっているかもしれませんが、なるべく正しい順序でかいていこうと思います。
設計をやっているおじにプランのアドバイスをもらうと、基本計画を立ててくれることになりましたが、おじからプランを出してもらうまえにいくつか重要なアドバイスをもらいました。
まず、私の計画は要素をてんこ盛りに積み上げているなどのため、予算に見合わず、おそらく、建物が立たないであろうこと。
私の考えていた予算の「倍」はかかる。と言われショックでした。
また、なぜこのようなことになるのか、それは根本的な考え方がちぐはぐだからだとアドバイス。
建物は、フレキシブルであるべきであること。住まいに住む人の一生のなかで、その人が同じ生活であり続けることがないのと同じに、建物は、その変化する生活にフレキシブルに対応できる必要があること。
今の生活だけを考えてつくってしまうと、その変化に対応できないので、時間軸を織り込んで考える必要があること。
 新築時にいろいろなことを欲張りに盛り込みすぎだが、時間軸の中で達成することを考えるべき。人生は続くのだから。また、家の維持には多額の費用がかかる。無駄な要素を排して、フレキシブルなものにすることを第一に考えるべきなのは、経済面からもいえること。
 建物がフレキシブルであることだけでなく、そこに住まう人もフレキシブルであるべきこと。
だいたいこんなニュアンスのアドバイスをもらったように思います。
そのうえで具体的なアドバイスとしては、
・無駄な大きさの部屋を作らず、小さな家にすること。
・2F水回りはコストに影響がある。
・高齢化したときのことを考えると、1Fのみで生活が行えるようにするべき => 1F和室の適切な確保。水回り等を1Fに置くこと。
・部屋を小分けにせず、不必要な部屋を作らないこと。
・キッチンはクローズドがよい。台所というのは本来危険で、汚いところ。
・通風は、南-北や東-南のようなペアの通風路がないと通らない。また、通風距離が長いと風が通らない。
・収納はあればあるだけ物をため込むことにも注意が必要。坪60万としてその費用に見合った価値のあるものを入れているのか?
・メンテナンスコストとイニシャルコストをバランスよく考えること。
そのようなことを踏まえつつ、おじにプランをもらうことになりました。

プラン検討(ハウスメーカー)

まず、ハウスメーカーですが、木軸の得意な大手のメーカー(S社)にプランをいただきました。
予算を伝えていたので、私は最初は39坪程度の家を想定していたのですが、最初から面積の絞ったプラン(33坪程度?)を示されました。今思うと、これは最終形を念頭にメーカーの方も考えて着地点を設定されていたのだろうと思いますが、当時の私は「狭い!」と思いました。
和室が4畳半、水回りが2Fにあるプランです。
水回りが2Fは、最初は、洗濯、物干し、洗濯物の収納を1フロアで完結させることを念頭に相談していたためにこのようなプランが出てきました。
プランを見て思ったことは、2F水回りの条件を外して考えたほうがいいかも、ということでした。
洗濯物干しをするのにこのメーカーのプランだと、バルコニに干す、雨の日は、多目的室で干すということでした。ただ、多目的室(書斎など)は、湿度が適当でないといけないもの(本)を置くところと思っているので、そこで洗濯物を干すという話をされたメーカーさんにはこちらのイメージが十分に伝わっていないのではと感じました。
少し配置をいじっていただき、また打ち合わせをすることにしましたが、なんとなく違和感があり、どうしたものかと思いました。
スライディングルーフに関しては、提案に入れていただいていたのですが、3Fとみなされる恐れが大とのことで、対策を検討していただくことになりました。

間取り検討開始

今はプランもかなり固まってきていますが、間取りなどプランを固めるまでのいきさつについても書いていくことにしたいと思います。
まず、プランを立てるにあたって、A4数枚に家を建てるにあたってやりたいことを書きました。
これは、プランを考えてもらう人に渡して、こちらの考えていることを伝えるために書きました。
基本的な考え方を記載しました。
敷地を75坪程度と比較的広めにとったので、
・日当たりがよく、風通しの良い家にしたい。
・東と、南に庭を十分にとりたい。菜園を置く。
・駐車場は、2台(夫婦両方とも車に乗る必要あり)+親が来た時に止められるよう追加1台が置けるスペースをとる。駐車場の入り方(これは土地を決めた時に検討した結果があるので)。
法規制などの条件についても記載しました。うちは、
・第一種中高層住居専用地域、準防火地域
敷地が広いので、いわゆる建蔽率、容積率は全く問題になりません(というより、大きな家を建てる予算が残ってません)が、準防火なので、サッシの内容に制約が出ます。
次に、部屋の種類とその内容、大体の広さについて、素人ながら考えを書いていきます。
・和室は、親が来訪したときの寝室として必要 6畳程度
・LDKがつながっていること。1F 庭が見えるとよい。Kで作業をしながらも庭を見たい。
・Kから勝手口があり、ゴミ仮置きは屋外に置きたい。
・水回り(トイレ・風呂・洗面室)
   洗面室で洗濯したら、室内干しもでき、また、屋外の庇のあるところにすぐに干せるといいな。
・寝室 6畳+ウォークインクロゼット 2Fに
・子供室 2Fに4.5畳
・多目的室(いわゆる「書斎」ですが、「図書館」「工房」的な要素もねらう) 2Fに
これらが必要なスペースで他に、「夢」的なことも書いてみました。
・工作室(仕事が忙しくてなかなか何もできませんが、夢は夢として。。。!)
・土間(物置ですね)
・スライディングルーフ。これは、屋根が開くもので、この中に天体望遠鏡を入れておいて、夜空を見よう、というわけです。
・太陽光発電 時代が時代なので。。。?
・太陽熱温水
・電気自動車への将来対応(充電)
・無垢フローリング
・天井高の高い家
・屋内ガレージ?
あとは、こまごまと検討項目、心配事など。。。
・布団干しにバルコニは要るか?
・階段の踊り場は?
・階段はリビングの方からあがるか、玄関から上がるか? これについては、我が家はリビングを通るようにしたいと思っていますが、異論もあるでしょう。
・玄関のスタイル?ホールを置くか、LDに直接入るタイプか?
 これなんですが、アメリカの家って結構リビング的なスペースに直接入るような家、キッチンに直接入るような家が多くて、あまり、「玄関」という形で必要とは思っていませんが、考え方を整理してみたいと思いました。
・通風計画 トイレ、風呂、キッチンの臭気、湿気を速やかに排出することは重要。
・夏の日射抑制、通風採光計画
 日当たりがよく、風通しの良いというテーゼで考えるわけですが、ある程度現在の高断熱・高気密住宅と相いれない考え方ですね。これも人によって大きく考えが違っているところでしょう。
それから、大事なこと、予算!
これは直接文章に書くのがなんとなくためらわれたので、すでに方向性の出ている土地の値段をかき、工務店等で相談するときに大体考えている予算を口頭でお伝えしました。
私の場合、土地と建物(諸経費込み)の費用、を比べると、5.5対4.5程度の予算を念頭に進めています。
土地の費用負担が重めになったので、否応なしに、建物はローコストを目指さなければなりません。
このような文章を持って、相談をするわけですが、ハウスメーカーの方と話をした時はこのような文章ができていなかったので、口頭で相談をしながらハウスメーカーの方にはプラン案をいただきました。工務店にも3か所お話をうかがいましたが、その時は文章を渡して、そのうえで相談をし、プラン案と粗い見積もりをもらいました。また、おじにアドバイスをもらっているので、プランについてもおじに相談をすることにもしました。
そのような形で3種類(ハウスメーカー1社、工務店3店、建築家)の方向で相談を始めたわけです。

熱損失の計算

現在まだプランニングの段階です。
ローンの契約をまだやったばかりで、土地の決済はこれからです。
先日10/28にローンの契約をしましたが、ローンの引き落とし口座の作成、団体信用保険の申し込み、抵当権の設定の手続き覚書等々の後に、ローンの契約書を作り、最終的に終わったのは朝9:30から始めて13:30までかかりました。いろいろと質問をしていたこともあるのですが、とっても疲れた。
この日は、設計事務所でプランの打ち合わせもあり、もろもろ終わって帰宅したのは23:00頃になりました。
さて、プランニングの中で、窓の大きさなどが決まってきたので、建物の熱損失の計算を行ってみました。
これによって、Q値等の冷熱関係の指標を算出して、光熱費の予想に役立てようということです。
特定建築物(住宅)の省エネ措置の届出ガイドというものに従って計算を行うExcelシートがあったので、それを利用しました。
いきなり結果というか分かったことですが、100平米ちょっと+の予定建物に対し、
Q=2.66 wKm2 ということで、意外に良かったです。というのは、計画中の建物は、LDの南側がほぼ全面窓のような思い切ったデザインなので、窓損失のために、非常に寒い家になるのではないかと気になっていました。
このQ値を構成する熱損失の半分近くが窓です。換気の熱損失は、外壁の熱損失よりも小さく、屋根と床の損失もそれほど目立ちません。窓の断熱は難しいのですが一応断熱はそれなりということでよかったと思います。
また、夏の冷房負荷を計算するために夏季の日射取得を計算しましたが、これも、南窓より東西の窓の入射が問題であるということがわかりました。これは、西や東方向は太陽が上がってきたところでまだ高度が低いため、かなり建物の奥まで日がさすということを反映しているのでしょう。また、一つ疑問に思ったのは同じ理由で冬の日射は南窓でもかなり奥まで差し込むので、これで部屋が暑くなり過ぎないのかということも心配になりました。