20cmの反射赤道儀を持っているんですが、セットアップが面倒でほとんど活用されてなくて倉庫の肥やしになってます。
家に帰ってきてちょっと惑星でも見ようかと思ってからセットを開始すると、まあ、30分はかかってしまうと思うのですが、セットアップやっと終わったら曇っていたり、ごはん食べなきゃってなったり、で、見た後片付けも大変。そもそも、赤道儀も、錘も重いんですよね。。。なので、仕方がないところ。
気楽に星見をしたいなという気持ちは強いので、この手持ちの反射望遠鏡を気軽に出して見られるような「ドブソニアン架台」を作りました。
参考にしたのは、まさに同じ鏡筒をドブソニアン化されている、こちらの方と、
この本 です。
耳軸周りはWebの方を参考に、足回りは、ドブソニアンの本をほとんどそのままパクったような感じです。
板は、前に家具を作った後余って死蔵していた18mmのシナ合板でできるかなとおもって始めたのですが、やや足りませんでしたので、側板は、12mmのラワン合板をホームセンターで切ってもらい、2枚張り合わせて24mm厚の板にしました。結構重厚な板になりました。
水平軸は、10mmのボルトを使いました。
耳軸の円盤切り出しは、CNCルーターがあるので、それでやりました。段取りは面倒ですが、しっかりとした円になるので、道具持っててよかったーという感じです。耳軸の直径は213mmとそれなりの大きさ。
耳軸や水平軸がスムーズに滑る必要がありますが、それにはトスベールを使いました。滑りシートは多くはポリプロピレン製なのですが、これはテフロンで高級版?と思ったのと、フェルトが貼られていないので採用。フェルトやコルクが裏打ちしてあるとこういう用途にははがさないといけなさそうなので。。。
耳軸が大きいこと、木材にしっかりニスを塗ったためか、滑り良すぎて、もう少しフリクション取るような手当てしないといけないですが、できました。
さっそく、夜空に向けてみます。といっても夕方で見えているのが宵の明星しかなかったので、金星に向けました。かなりの風が吹いていましたが、架台はしっかりしていて、150倍程度のアイピースをつけても対象がぶるぶるすることもなく、細長ーい金星を眺めることができました。台風来襲を控え、非常に風が強いので金星は川の底に居るみたいでしたが。
娘にも見てもらいましたが、ちょうど目の高さがちょうどよいようで、自分で天体を導入できていましたので、よし!と思いました。
改良点も、実際に星を見ていくつかわかりましたので、直していきたいところです。
- 高度軸がすべり易すぎるので、フリクションを調整できる機構がほしい。
- アイピースや、キャップなどを置いておくところがほしい。光軸調整用の道具とアイピース、惑星撮影用のカメラなど一通りの星見グッズをセットにしたものを用意しておいて1分で準備できるような形にしたいところ。(温度順応の問題もあるのでそこまでは無意味かも)
- 鏡筒と架台を合わせても十分1人で持ち運べる重さであることがわかったので、鏡筒が架台から外れないような機構と、架台にハンドルをつけて、持ち運びをできるようにしたい。
- 電動・GOTO化はあまり重要ではなさそうだが目盛環導入ができるとよさそうなので、せめて高度・方位がしっかり読み取れるようなものを付けたい。