相変わらず台風で強い雨が降ってます。外に出かける気持ちになれないので、はんだ付けで遊びました。
SBCZ80はZ80をCPUとしたワンボードマイコンです。DRAMをワンボードマイコンボードながら使っているのと、シリアルIOに8251 ではなくZ80 SIOを使っているのが特徴です。
ということで、こちらもDRAMのM5M4416の入手に時間がかかった(結局eBay中華)のですが、今日形にしてみました。

CPUは由緒正しいSHARPのLH0080です。SIOはCMOSの10MHz Z80も入手してあるので、Z80B SIO/2 を乗せてありますが、ノスタルジックに標準速(2.4576MHz)で動かします。周辺のTTLは全部CMOSです。HC04は由緒正しいTOSHIBAの部品箱の底に沈んでいたものを使いましたが、例によって昔のDIPICをかなり捨ててしまったため、結局ほかのICは購入する必要がありました。
ということで、電源ONで、いきなりBASICが動きました。終わり。というのも何なので、配布されているデータパックに収録されているマンデルブロ集合を書くプログラムを動かしてみました。

これを計算するのに8分9秒=489秒を要しました。
このデモは8ビットPCとBASICが使われていた時代にはよく見かけたものですが、最近は見ないので、今のマイコンってどれぐらいでこれを計算できるのかな、とふと思い、手元のArduino Megaで同じプログラムを特に工夫もせず書いて実行してみたところ、2秒程度でした。
もちろん、Arduinoはコンパイラーなのですが、圧倒的(?)な速度差です。コンパイラーを使っていることに加え、クロック速度は6.4倍異なり、AVRはRISCで1命令1クロック(?)に対してZ80は1命令4-20+クロックを要すことを考えると当然とは思いますが。。。
ということで、倍速で動かすよりは、標準速で遅さとほんのり温かいCPUでノスタルジーを感じるのがこれの正しい楽しみ方と思いました。まあ、本当のところは私になじみのあるZ80って、標準速より速いZ80A(MSXで採用)なのですが、Z80Aを買ってなくって、CMOSのCPUではノスタルジーにはどうしても浸れませんので。