太陽熱温水システムを作るために温水タンクを中古で買っていますが、構想した太陽熱温水システムとして使うためには、熱交換器を作りこむ必要があります。また、家に温水を引き込むための配管は家の中は家の竣工時にしてあるのですが、温水タンクにはまだつなぎ込みをしていません。外の配管をする必要があります。
今日は、温水タンクの改造(熱交換器の作りこみ)と、外配管の一部をやりました。
まず、据え付けてあるタンクをばらします。
タンクは、グラスウールが巻いてあるんですが、これを剥がします。
素っ裸のステンレスタンクになりました。
もともと温水器用だったので、温度センサーがいっぱいついていますので、これは利用することにします。
温水タンクの最上部に、床暖房用の熱交換器を作ります。
タンクの上面を使うことにしました。コーキングを塗りたくって、12.7mm t=0.8mm の銅管を10m程度貼り付けます。もともと銅管がスパイラル状の形で納品されていましたので、そのまま使います。
こんな感じで、上面にたまった熱いお湯で、床暖房の循環系のお湯をもう少し温めるという感じで使えるかな?ただ、熱交換器の面積は少な目(0.12平米)で、あまり効果がないかも。
上に砂袋を置いたりして、銅管スパイラルを密着させようとしているところです。
側面の下側には、集熱板からの温水によってタンクの水を温めるための熱交換器を同じく12.7mm t=0.8mmの銅管を20m程度巻き付けることによって作ってみました。同じく隙間をコーキングでうめてみました。
ただ、こっちの方は、側面にきれいに銅管を巻き付けるのは至難の業。かなり隙間が空いている感じなので、こちらの方もあまり効率がよくなさそう。後で熱交換の効率を測定してみようと思いますが、外付けの熱交換器を使う方針に変える可能性あり。実験ですね。。。
側面の熱交換器は密着が悪いので、アルミクロステープを巻き付けたりして何とか密着を改善しようとしてみましたが、いまいちかも。
並行して、家の温水の配管を温水タンクに接続する準備をしました。これまでは、家の出口でプラグさせていたり、ガス給湯器からの配管がバイパスされていたりしたのを、温水タンク側につなげられるようにコネクターをつけたりしました。
これは、温水タンクが家の壁ぎりぎりに寄せてあるため、温水タンクのカバーがついている状態では、この温水配管にアクセスできないため、このタイミングで準備しました。
この配管はとってもアクセスがしにくいので、あとから水漏れるとかなり辛い。やなので、水道の圧力をかけてテストしました。すると、テーパーねじのソケットの締め方とシールテープの巻き方が甘く、めっちゃ水漏れ。何とか苦労して水漏れを止めました。
温水タンクの断熱材(グラスウール)をもとに戻しますが、もともとついていたグラスウールは、保護のビニール袋が年月の経過のため劣化していて、粉々になってしまいました。当然グラスウールはバラバラになってしまい、巻き付けるのがとっても大変。ほとんど破れかぶれな感じで巻き付けます。
もともとの断熱材だけではちょっと不安なので、手持ちのグラスウールをさらに上にかぶせて断熱性能を向上させ(たつもり)。
ボンレスハムのできあがり、って感じです。
雨が降る前に、カバーを元に戻しておきました。断熱材が増えたので、カバーがなかなか取り付けられず、大変でした。
今日はここまででタイムアップ。配管をするのは、明日以降。一応外の配管の検討はすすめてあり、部品も買ってあるので、仮組みをしたりはしました。
太陽熱温水システム
庭作りがある程度のところまで来ましたので、太陽熱温水システムの構想を進めることにしています。
いろいろと悩んだりしたのですが、今のところこんなことができるものを作ろうとしています。
・お風呂にお湯を供給する。
・床暖房の熱源を補助する。
・ガスの給湯器は独立しているので、お風呂以外の給湯には太陽熱温水器のお湯は使わない。
・断水などがあった場合にも、タンクのお湯が使えるようにする(蛇口をつける)。
・極力手作りする。
システムとしては、検討の結果、
・300lの温水タンクの水に6平米の集熱板で温めた2次温水系の熱を熱交換して温める。
・温水タンクの上部に床暖房の熱源補助のための熱交換器を作り、そこに床暖房の循環系のお湯を流して温める。
・温水タンクの排水管に蛇口をつけておく。
・2次温水系には、太陽熱温水器用の不凍液を循環させて、集熱板などでの凍結の問題が起こらないようにする。循環は12VのDCポンプを使う。ポンプは、太陽光パネルで充電している、非常用電源装置の電池からコントローラーで制御して動かす。
と、こんな構想です。
今のところ、集熱板の架台を作り、一部に太陽光パネルを取り付け、非常用電源装置とコントローラーが動いています。
温水系は、タンクを中古で買って、家の裏側にコンクリの基礎を作って据え付けてあるだけです。