3Dプリンター Rostock Mini Pro 製作記(1)

5/16にこちらの3Dプリンターのキット(Rostock Mini Pro)をポチりしましたが、今日5/27 佐川で届きましたー。

送料込みで459 USDでした。

このキットは3月にリリースされたようなのですが、今のところ、あまりレビューも書かれていませんし、blog記事なども皆無なので、こちらで細かいことまで製作記を書いてみたいと思っています。冗長なところがあるかと思いますがご容赦を。私にとって初めての3Dプリンターです。失敗することもいろいろとあると思うのですがそういうこともなるべく書いていきたいところです。

1.  開梱

梱包を解いて様子を眺めます。非常にきれいに梱包されていて、中華とは思えないです!

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箱の一番上には、上下フレームとロッド、カーボンファイバーのロッド、ステッピングモーター等が入っていました。白いチューブは、エクストルーダーから押し出されたフィラメントをホットエンドに送る部品かな。

 

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下側には段ボールの小箱に仕分けして部品が入っています。

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1箱目:3Dプリンターで印刷されたプラスチック部品(材質はABSだそうです)。

 

 

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2箱目:工具(メジャー、やすり、レンチ、ラジオペンチ)とネジが入っていました。親切。やすりが入っているということは、結構修正がいるのかな?

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3箱目:電源のACアダプター 12V10Aということで3Dプリンタとしては小さめ?

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4箱目:基板類。Arduino Mega, RAMPS 、ステッピングモーターのドライバー基板5個(1個多い)、USBケーブル1本

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5箱目:細かな部品たくさん。カーボンファイバーロッドに取り付けるTRAXXAS ジョイントやベルト・プーリー、ベアリング、リニアブッシュ、リミットスイッチ、ファンなどなど。

以上(6箱目は空き箱)。なのですが、ドキュメントは全く入っていませんでした。あれ?

こちらに組み立てドキュメントが置いてあるので印刷物は要らないってことかな。でもVer 0.9で本文の途中に”Need more pictures”とか書いてあっておしゃれすぎます。

こちらのドキュメントとReprap wiki のRostock miniやその他3Dプリンターのドキュメントを見ながら組み立てようかな。でも今日は届いたものを眺めて満足。。。組み立ては3時間程度と、結構短時間で組み立てられるらしいです。

続く。

3Dプリンターを作ろうかな?

先日、久しぶりに「トランジスタ技術」を買ってみたら、最近世間をお騒がせ(?)の3Dプリンターの特集やってました。

記事がかなりハイテンションで、なんだか触発されて3Dプリンターを作ってみたくなりました。

3Dプリンター「で」ではなくて、3Dプリンター「を」なところは、とほほですが。

フィギュア作ったりする趣味もないので、一体何つくんだろ?って感じです。

 

ということで、Webなどで情報収集…

 

自作の3Dプリンターは、reprap などのコミュニティで、いろいろなものが作られているようですね。

日本のだと、atom っていう、reprap Prusa の改良版みたいなものが、出来がよさそうです。組み立てワークショップなどもやっていてすごいなあ。ワークショップ入れて16万円弱というのは決して安いとは言えないけど、安心な感じ。

3Dプリンタで家庭用とされているものは、おおむね、プラスチックのフィラメントと呼ばれる糸をホットエンドという部品にエクストルーダという部品を使って押し込んで、熱で溶かして、造形物に載せていき冷やして固めるということのようす。

わが家には、CNCルーター(こんなの)があるので、造形物に乗せていくのはこれを使えばいいかな。

 

少し造形物の高さを取るのが難しい(90mmが最大)のが難点だけどまあいいでしょう。逆に平面はとっても広く取れるので、その辺の3Dプリンタよりも広いものが作れるかも。

atom 用のホットエンド+エクストルーダーが別売りであるので、これを買おうっと。

幸いにして、モーターコントローラーは4軸のものにしていたので、エクストルーダの制御は持っているコントローラーの4軸目を使えばいいかな。ステッピングモーターの電圧とか大丈夫かな?一応チェックした方がいいんだろうな・・・

reprapコミュニティでの開発品だと、たいていAVRベースのモーターコントローラーボードにGコードを解釈するプログラムが走っていて(Firmware)そいつをG-code sender というPCで動くソフトからG-codeを送り込んだりするようになっている。

わが家のCNCルーターだと、モーターコントローラーはUSB CNCコントローラー(Planet CNC)が動かしていて、このコントローラーはUSBでPCにつながっていて、コントローラーの制御は専用プログラム(これ)がやっている。

このあたり、ちょっと流れが異なるので、心配だけど、planet cncのソフトは、一応3D printerも使えるようにしているようなので、3Dプリンティング用のG-codeをreprapコミュニティが作っているソフトでこしらえて、planet cnc のソフトにそのG-codeを読み込んでやればよろしいのでは?

ということで、

atom 用のホットエンド+エクストルーダー と、ヒートベッド(3Dプリントをしたブツも温度管理が大事だそうで、ヒートプレートみたいなのがいるらしい)・ヒートベッドの上に置く耐熱ガラス板、それと造形物を作るプラスチックフィラメント(PLA樹脂製 1kg で数千円)を買ってみました。

国内なのであっという間に届いた。

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こちらは、atom用ホットエンド+エクストルーダの部品セット。モーターのマウンターは3Dプリンタで印刷したものだね。

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フィラメント、結構重いです(1kgってそれなりの重さ)。

それから、ホットベッドは、後で書く理由があって、丸い形のものを買ってみました。

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こんなの。

 

というのは、やはり、事例があまり見つからないことを初心でやる怖さもあり、キットも買ってみよう、と思ったんですね。フィギュアみたいなのを出力してみたいっていう色気もないことはないし・・・

とはいえ、わたくし、ひねくれ者で、普通にatomとか買えばいいと思うんですが、ちょっと違うものをやってみたいってことで、

Rostock mini  のキットを発注しました。460ドルという結構安めの値段、しかし中華の3Dプリンタのようなので、微妙・・・ わたくし、CNCルーターも中華だし、どんだけ中華大好きなんだ?って感じですね。

ホットベッドはこのプリンターに最終的には移築したいということで、デザインの合いそうな丸型にしました。

こちらのプリンターキットの方はまだまだ届かなさそうです・・・が、

この機械、動きが面白いんですよね。この動きに魅せられたってところでしょうか。