チバニアン

遅ればせながら今日チバニアンの時代認定の試料を取った地層を娘と見に行ってきました。

神奈川県からは、アクアラインを抜けて圏央道の木更津東インターで降りて走ったところ、養老渓谷にあります。家から行っても1時間半ほどしかかからず、アクアラインの威力に驚いた。しかも、今はアクアライン普通車800円、軽自動車ならさらに安い。こんないい道路にたったそれだけで乗れるなんて、千葉県大丈夫か?と思う。

たしか、アクアラインができてすぐの時に仕事の関係でアクアライン乗ったことがあるのですが、当時往復8000円だったかで、こんな高いのだれが使うんじゃ!?と思った覚えがあります。

チバニアンの話だった。

それで、チバニアンの地層、ストーリーがないとただの渓谷の土の壁なので、現地の近くにビジターセンターができていました。

なかには、地層剥ぎ取りの展示、チバニアンの年代をどのように押さえたか(火山灰層、有孔虫、サンプルの磁気測定)、現地の川床を見ると見つかる、生痕化石や貝の化石の解説など盛りだくさんの内容です。いろいろ地学関係の博物館の展示を見たりしますがそれらと比べても割合濃密な展示がされていると思いますので、建屋はユニットハウスですが、秀逸なビジターセンターでした。

日曜ということもあってか、ビジターセンターの横には余裕を持った駐車場があり、それなりに訪問者がたくさんありました。まあ、千葉県の方がやはり多いですが、小学校高学年~中学校あたりの子供連れの方々が来てました。ビジターセンターでは中学生向けの説明小冊子ももらえて結構よいと思います。

ビジターセンターでは、この場所の価値について、茨城大の岡田さんが説明している映像を見ることもできますが、ここの特徴は、海底の堆積速度が非常に速い(1000年で2m?だったかな?)地層が隆起して現在地上に上がって来ているため、ここで地層のサンプルを取ると、非常に細かい時間スケールで何が起こったかがわかるということなのだそうでした(ちょっとうろ覚え)。映像では、地磁気の逆転境界でそのようなサンプルが取れるのはまれとのことで、例えば地磁気が逆転したときに生物などにどのような影響が出るのか?がわかるのではないか?という話をされていました。

地磁気(残留磁化)の測定をされている話を見て、この残留磁化がどの程度の大きさなのか?がわかる展示があるともっといいのにな、と思いました(昨日、地磁気逆転がサンプルに残っているという話を妻としていたら、妻は「方位磁針を近づけたら反対向くの?」みたいな素朴な話をしていたので、やっぱりどれくらいこまかい測定をしているのかがわかったほうがよい)。

ビジターセンターを見学した後、現地見学。

ただの壁です。はじめに見たとき、認定された境界と思っていたところは境界よりももっと深いところ(古い時代)だった。現地に赤・緑・黄色でそれぞれ今と逆、同じ、遷移の過去の地磁気がわかるような標識が貼られているので、それを知っているとチバニアンの境界がここってわかるけど、予習してないとナニコレって感じです。

ここの見学場所でなんかもめごとがあるようで、謎な看板が立ってたりしましたが、ビジターセンターではそういうのは完全スルー。

見学後、ちょっと回り道でしたが、金谷港まで山道をドライブしてフェリーに乗って帰る。金谷港は、車、人で混雑、でしたので、お土産も買わずにフェリーに乗りました、ら、値上げでちょっとショック。フェリーは好きなのでなくなってほしくないですが、アクアラインと値段の差がかなりあるので、ちょっと厳しいかも。お客さんも金谷港の車の数と比べたらちょっと少ない気がしました。

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