アップグレードの作業続きは、先日の記事を書いた翌日の晩にやって完成したんですが、うまく動かず苦労してました。
フィラメントがロードされたかと思ったら戻ったり、なんかよくわからない動きをしていて困り果ててました。フィラメントがロードできないと、multi material どころの騒ぎではなく、全くプリントができません。
最終的にようやく今日動くようになったのですが、ダメだった原因はセンサーが正しく働くように調整ができてなかったこと。
mmu2s(というか、mk3s?)になって、extruder側にフィラメントセンサーが1つ増えました。IRセンサーと言い、フィラメントがhotend側に引き込めるようにギアにかかったことを検出できるセンサーです。これまでは、これがなかったので、MMU2側からextruder 側のギアまでどの程度フィラメントを押し出したらよいか校正をしていたのですが、センサーが2個になったことでこれが必要なくなりました。
ダメだった原因はこちらのIRセンサーはよかったのですが、いろいろといじっているときにMMU2側につけられているもう一つのフィラメントセンサー(FINDA)の位置がおかしくなってしまって、フィラメントが入っていないという状態にしかなっていなかったためのようでした。フィラメントが入っているのに入っていないというセンサーの状態ではちゃんと動くはずもない。
プリンターのLCD画面のメニューからSupport -> Sensor Info でFINDA, IRセンサーの状態を見ながらフィラメントを差し込んだりしてきちんとフィラメントが刺さっている状態でそれぞれのセンサーの状態が「1」になるように調節をしたところ、すんなりと動くようになりました。
上部についているのが新しく追加されたIRセンサーのブロック。
MMU2Sアップグレードキットには、フィラメントを戻したときにフィラメントをマネジメントするための”buffer” (thingiverseなどではfilament walletなどと呼ばれていたものと同じもの)がついてきましたが、既に自分でwalletを作って動作も良好なので、こちらは変更なし、としました。
苦労させられましたが、まあ動くようになって一安心。mk3s になっていろいろソフトも改善は一応されているようですので、プリントを沢山するのが楽しみです。
試しに2色プリントをハンドブックに従ってやってみた。
このモデルは各層でフィラメントの切り替えが起こるので誤動作が心配だったがこれぐらいは全く問題なさそう。非常に綺麗に仕上がった。こんな小さいモデルだけど、だいたい40分ぐらい印刷にかかった。
右側のwipe towerがヒーテッドベッドが冷えてしまった後ではあるが、剥がれて浮いているのが気になる。このwipe towerがうまく機能しないとトラブルの原因になるので、もう少し第一層の張り付きがよくなるようなZ位置の設定などが必要かも。