3D間取り

ちょっと前から、google sketchup で家のモデルを作ってみていますが、ある程度できたので、これを使って間取りを紹介します。
家のモデルですが、本当ですと、柱や壁の厚みが表現されていないといけませんが、はしょって壁は厚みなしにしています(つまり、芯々の壁)。そのため、柱の10.5cm-12cm分だけ、部屋が大きめに、また、外見が小さ目に表現されることになります。結構この違いは大きいので、印象が実際とは異なったものになっている可能性がありますが、良しとしました。
建物を北側から見たところです。
間取りを見るため、屋根と天井を取り外しています。
1階
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玄関は、右上のところですが、1畳ちょっとと、少し小さ目です。もうちょっと大きく、という気もしますが、気にしていません。これは、叔父の設計のもっと小さな玄関の家に小さなころから馴染みがあるため、気にならないのかもしれません。
というのは、私の祖父の家が叔父の若い時の設計で、コンクリ打ちっぱなしの建築家っぽい建物で、新建築にも載っているのですが、かなり変わった設計で、2Fの部屋に仕切り壁はないし(表現しにくいが、床だけで1Fの吹き抜けとつながっている)、そこへ行く階段は片持ちの手すりもない階段で、天井に照明はついていないし(確か壁に裸電球がついているだけ)、そういうへんちくりんな建物なのですが、確か玄関が半畳だったと思う。祖父はいつもその玄関からではなく、台所の勝手口から出入りしていたように記憶しています。
 そういうのと比べると、非常に普通っぽいので、問題はないかと。設計した叔父も「よく考えて設計した」と言っているのできっと大丈夫(!?)
建物の中心に壁が全くありませんが、ここにはすべて3連引き戸が計3式入ります。引き戸を開けると、和室、キッチンを含めてワンルームです。
脱衣室と浴室、トイレがそのワンルームからはみ出すような形で付け加えられていて水回りを独立させたような形になっていますが、建物の東側のウッドデッキに面したところにあるので、まあ、一等地に水回りを配置したということで、決して、水回りを軽視しているわけではなくむしろ重視している、と思っています。
玄関の正面には、別棟の倉庫を作っています。
まだ建築中ですが、近隣の方や、不動産屋さん、ホームメーカーの営業の方などに必ず、「これはなんですか?」と聞かれます。また、建築確認の申請を土木事務所に提出した時も、建築主事の方に、わざわざ、「倉庫付の住宅を建築するのですね?」と確認されましたので、相当変わったことをやっているように思われているようです。
別棟の倉庫にしたのは、前にも書いていますが、和室に光と風を通すことや、ある意味でのコストダウンを図るためですが、結果的には分電盤やLANがあったり、水場もすぐそばにあったりと、結構贅沢な建物になっています。倉庫と和室の間には、ちょっと和風テイストの草木を植えようと思っています。今の季節ですと、アジサイなんか植えたらとか思うんですが、季節が変わればまた違ったものを植えたくなると思います。
2階
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水回りとキッチンの間の階段を上がると、多目的室というか本棚や広い机を置いて、みんなで勉強したりする部屋を作りました。この部屋は吹き抜けで1Fのリビングとつながっています。
また、この部屋に子供室と寝室がそれぞれ接続されています。
寝室の北にはウォークインを作りましたが、クロゼットといえども、換気をよくする必要がありますので、換気ダクトに加えて、横滑り出しの窓をつけました。
また、吹き抜けの南側には、「吹き抜け上収納」を作っています。この収納は、寝室からものを出し入れできるようになっています(子供室からも出し入れできるといいですが、お金がもったいないのでやめました)。ここでおおよそ押入れ2間分ぐらいの収納能力があると思います。WICと寝室の間の頭上部分にも収納できるスペースを作っていますから、それなりに収納能力があがりました。
バルコニーは、階段上がったところから多目的室と反対向きに歩けばすぐドアがあり、そこをあけると長さ2.7mの桟橋状のバルコニーがあります。桟橋状にしたのは、お金をかけずに高いオープン感を感じること(ここからの風景が結構いいのです)と、もう一つ、バルコニーの南、北両面を使って布団干しをするためです。

3Dモデル

お風呂のガラスが透明という話を書きましたが、丸見えにならないようにするための衝立の高さを考えるとか、日陰の付き方を調べるとか、庭木の配置を考えるとかのために、3Dモデルのお家を作って調べてみたらどうかと思いました。
3Dモデルを素人で簡単に作って見るソフトとしては、3DマイホームデザイナーLSなどが有名と思いますが、無料のソフトでもかなりのことができることがわかりました。
google sketchup というソフト
です。
とある米国の太陽熱温水器を自分で作るwebページで、このソフトを使って温水器の建物への取り付け方を設計するというようなことが紹介されていて、知りました。
google sketchup には、有料版のソフトもあり、そちらは、設計図の出力などもできるのですが、素人が3Dモデルを作ってぐるぐる回したりして眺めたり、検討するには、無料版でも全く問題なさそうです。
このソフトを使って、我が家のモデルを周りの道路や駐車スペースを含めて作成してみました。
model.png
朝の我が家の様子。窓の上のアルミ庇など細かいところはまだ作っていませんが、ほとんどこんな感じだと思います。
このソフトを使った印象は、作図が直観的でとても楽です。マイホームデザイナーも使ったことはあるのですが、段差のある地形などの作り方がトリッキーでした。こちらの方は、平面図から高さを読み取って、垂直線を引きながら高さを作っていき、最後にそれらの点の間に線を引いて面を作れば、凹凸のある地盤や傾斜した道路も簡単に作成できました。擁壁なども含めて、すべての寸法を正しく入力することができるので、出来上がりのイメージが現実にとても忠実になるように思います。
また、このソフトは、影を任意の日時で描くことができるので、真夏や真冬の日差しの入り方だけでなく、春の朝日の差し方などもシミュレーションできて、とても便利です。これが、無料のソフトでできるなんてすごい。
おすすめ!

お風呂の窓ガラス

もう発注されちゃったはずなのですが、我が家のお風呂の窓ガラスは「透明」です。
建築監理の方にも「本当にいいんですか?」って繰り返し確かめられちゃいました。
いいんです。
かな?
お風呂に入って青い空を見たら気持ちがいいんじゃないかな?って思って。
(箱根とかの露天風呂のイメージですよ。)
お風呂の窓をざらざらガラス(透き通っていないガラス)にしたら、青い空に浮かんだ雲の形がわからなくなってしまうではないですか!ってことで。妙なこだわりで、透明にしました。
でも、それは同時に周りからもお風呂の中が見えちゃうってことで。。。我が家は周囲を通路に囲まれているような立地なので、お風呂で空を眺めていたら、通路を歩いている人とアイコンタクトをしてしまう確率が大ってことで。。。こちらは空を楽しんでいるからいいんですが(よくない?)、アイコンタクトしちゃった人がかわいそう。というか、犯罪?
一応通路との間に、「将来」衝立というか、塀というか、垣根というか、つけようと思っていますが、お金がないので、とりあえずあとで。
とりあえずは、ブラインドを買ってつけておいて、どうやって最終形(風呂から空を眺める)に持っていくかをじっくり考えてみるということで。

住まいづくりの費用のはなし

にほんブログ村に登録してみたので、もう少し、これから住宅の建築を考えている方に役立つ視点の情報を書いてみたいと思いました。
住宅の建築をしようとするときに、費用はとても大事な要素だと思いますが、建てる土地も家の内容も人それぞれなので、何が適切な費用なのか、正しく考えることは非常に難しいことだと思います。
人それぞれの事情や環境のなかで、ある金額をかけて家を作るわけなので、個々の事例を挙げても、必ずしも参考にはならないと思いますが、私の事例を私の事情や私の考え方と合わせて書こうと思います。
我が家は夫妻ともサラリーマン家庭の子供なので、親から資産を受け継ぐような形ではありませんので、土地と建物両方ともローンを組んで、購入しています。
土地は、私の考えは、ある程度ゆったりと自由度のある形で家を建てたかったので、60坪程度の土地を購入してその上に家を建てたいと思って探しました。なかなか駅の近くでそのようなところもなく、最終的に田舎でもなく、都会でもなくといった感じの場所のところに開発された分譲地を2区画(75坪ちょっと)購入することで家を建てています。おそらく住まいに占める土地代が少し多めで、減額交渉などもしたものの、予算の半分以上を土地代に費やしています。
経緯はこちらなど。。。
そのためもあって、建物に廻せるお金があまり残っておらず、家の設計建築に当たっては、建物の費用を抑えることにかなり苦労しています。
土地の購入のころから、叔父が建物の設計を行っているので、相談に乗っていただき、土地の購入のポイントなどずいぶんアドバイスをしていただき、結果的にはそのほとんどに素直に従って家づくりをしています。そういう意味では、「こだわり」の家とはとても言えません。設計士である叔父のアドバイスに導かれながらの家づくりといえると思います。
家の設計も、当初、基本計画だけ(間取りや立面、展開図のみ)をアドバイスしてもらう話で、ハウスメーカーや工務店さんにも平行して相談をしていましたが、最終的には、ディテールまで叔父の設計の建物を地場の工務店に工事を依頼して建てていただく形になっています。
家の建築の費用に関しては、設計でおおむね決まってくるものだと思いますが、叔父の設計でやると決めた時点でアドバイスというか指針をもらったことは、「シンプルでローコストではあるが、耐久性が比較的にあってメンテナンスがあまり必要のないものや方法を選び、また、飽きの来ない、楽しく生活ができる家にする」ということでした。これは、まだ建築の途中ではありますが、それなりに達成できているのではないかと考えています。費用は建売住宅ほどは安くは上がりませんが、いろいろな意味で長持ちする建物を建てようということです。
たとえば、シンプル・ローコストの方法として、
・外構などが簡素化できるよう土地選びや、土地の擁壁の工事から工夫をする。(2区画合わせた時にその土地の価値が1区画ずつより高くなるような2区画を選んだり、土地の擁壁の場所を造成工事前に変更することで、フェンスなどの外構工事が必要ないような土地にしてしまった)。
・倉庫を別棟で道路に面して作ることで、これもまた、外構工事を不要とするとともに、住まい全体の便利を向上させつつ、倉庫の建物の仕様を(人が寝たりするところではないので)簡素にすることで、倉庫を含めた床面積の割に建物全体の費用が上がらないようにする。また、別棟の倉庫は、住居部分の採光や風通しを楽に良くすることに役立っています。
・不必要に広い部屋を作らない(リビングダイニングは13畳ちょっと。寝室6畳ちょっと、和室6畳ちょっと、子供部屋は4畳半など)。
・2Fトイレの削除。
・ウッドデッキを物干し場とリビングの延長で共用(ローコストではない?)。
耐久性のある家の観点では、
・ガルバリウム鋼板の屋根、外壁の採用
・壁紙を張らない内壁の仕上げ(AEPやシナ合板仕上げ)
・周りの敷地との間に空間を取る(風通し、日当たりを良くする)。
このあたりは、建築家設計の住宅でよくある手法であると思いますが。。。
飽きの来ない、楽しく生活ができる家という観点では、
・吹き抜けで2Fの図書館(というか家族の共有勉強スペース)と1Fのリビングダイニングがつながっている。
・部屋の仕切りに半透明の3連引き戸を多用して、必要な時には仕切りつつ、開放的でオープンなスペースに。
・建物南面の端から端まで窓で明るい室内。(暑い?)
・吹き抜けでつながっている北側の2Fの部屋にも大きな窓があり、階段室にもあけられる窓があるなど、風通しの悪い部屋がない。
・吹き抜けの壁も半透明で柔らかくつながりあっている明るい空間。
・別棟倉庫には、電気やLANが引かれていて工作などを便利に楽しく。
・洗面脱衣室からウッドデッキに掃出し窓で出られ、明るく便利。
・建物の梁の顕し、シナ合板張りなどでシンプルながらも変化のある内装。
・温水床暖房を入れました。
その他、仕様をおさえているところは多々あります。
・柱は太くありません(すべて3.5寸、米松程度。ひのきなんてとてもとても)。
・フローリングは、無垢ではありません。
・基礎の立ち上がりは、建築基準法ぎりぎりの低さです。
・建物の階高も低めです。2F屋根のてっぺんまで、GL+6.32mしかありません。もっとも、これは建物のプロポーションを最適化するためとのことで、ローコストだけを考えたわけではないそうです。
・キッチン・風呂などの設備は、ホーロー、陶器、ステンレスなど耐久性の高めの材料を中心に安めの普及版の中から選んでいます。
・インターホンがいまどきテレビがついていない。
・門柱、ドアは装飾の少ないシンプルな廉価版です。
このような建物を今建てています。
床面積は、住居部分が32坪弱、別棟倉庫が4.5坪程度で、住居、倉庫、車2台分の駐車場他の外構工事まで含めた税込の坪単価が69万円程度です。土地の面積に合わせて、建物も大きくしたくなるのが人情で、叔父のアドバイスに素直に従って抑制的に考えるのに苦労しました。
他には、税金、登記、カーテン等、家具、引っ越し、水道加入、NTT工事費用などが必要になると思いますが、工務店に支払う費用としては、このような費用が掛かっています。
私は、これは、高いといえば高いし、安いといえば安い価格であると考えています。
それから、忘れていました。これに建物工事監理費用を工事を監理していただいている方にお支払いします。これは、今進んでいる工事の経過を見る限り大変重要な作業に関する費用だと考えています。
建物設計の費用は、叔父に依頼しているので、ほかの方とはまったく事情が違っているため、比べられません。設計にはそれなりに時間がかかっており、叔父とのプランニングを7月に始めましたが、設計が終わったのが年が明けた2月半ばでした(叔父は冗談で、本当なら設計費は数百万だと言っていますが。。。)。よく、工務店やハウスメーカーで1か月程度で案をまとめたりしますが、テンプレートを引っ張ってくるような方法でなければ、このような短期間でまともな「基本」検討をするのは無理ではないかと思います。
設計士とのそれなりの時間を過ごして感じたことは、住宅の設計は、時間をかけるとじわじわと、いいアイデアが出てくるというようなことなのだろうということでした。
叔父も、「住宅の設計は、設計費が安すぎてまともにやったら食っていけない」と冗談半分で言っていましたが、確かにそうかもしれないなと感じました。
こんなところですが、これから家を建てる人の参考になることがあれば幸いです。

電気打ち合わせ・図面確認

工事契約に先立ち、電気配線系統の電気工事屋さんを交えた打ち合わせと、工事図面の詳細の確認打ち合わせを工務店で行いました。
今回、別棟の倉庫に電気配線を行うことと、非常用電源装置を家で使えるようにするために、少し通常と異なる配線系統を目指しています。そこで、今日は電気工事屋さんに趣旨を説明をして、内容について確認と検討を依頼しました。見積もりが少し異なってくるところは、追加工事として実施を予定するところです。電気屋さんは、このようなことは初めてだということで、持ち帰って来週水曜あたりまで少し検討していただくことになりました。こちらも、これまで勉強した内容を十分に電気屋さんに伝えたいので、東電で検討した経緯、その中でも明確になっていない事柄、アースの関係や主幹配線の太さやブレーカー容量などの問題について説明をしました。
その後、工事図面の確認をおこないました。これは、見積もり合わせで金額調整をかなり行っていますが、その内容を確認し、追加の変更部分の増額について、見積もり範囲内で収まることを確認するものです。基本的にOKということでしたが、電気配線関係の追加、それから、ガス給湯(追い炊きOKのものに変更)、屋根の葺き方の違い、エアコンの容量一部増量など、細かい部分について確認をおこないました。
今後1週間後程度をめどに工事契約し、ローンを契約し、振込で着手金を払って工事を始める予定です。
今日の打ち合わせは、こちらは施主として見ているだけでしたが、大変な数の確認作業で見ているだけで疲労しました。