木星と土星と”大接近”

というニュースを見て、年末進行の折ではありますが、望遠鏡引っ張り出してみてみました。日没前後の短い時間帯で低い高度ではありますが、望遠鏡の170倍の視野に一緒に木星、ガリレオ衛星、土星、土星の衛星が全部勢ぞろいという、世にも不思議な光景を見ることができました。娘に見せたら―「おー」って言ってそれっきり?それじゃあしょうがないなあ、望遠鏡についている8倍程度のファインダーで木星が円盤状に見えるか?や、ファインダーで土星の環が見えるか?望遠鏡を使わず眼で木星土星が分解できるか(これは簡単)?を娘と競いました。娘はファインダーでも土星の輪が見える(というか長細い星に見える)と言っていたけど本当かな?

そのあとせっかくだからと写真を撮ってみましたが、視野ぎりぎりだったので、スタッキングで土星が視野の外側になってしまってうまく絵になってませんが、とりあえず、比較的ましなものを。木星と土星の明るさの差が激しすぎる。

Saturn, Jupiter, and Galilean satellites. 2020/12/21 17:18 JST FL=1200mm ASI224MC

今日の火星(20/10/25)

今日はよく晴れてた。月がだいぶ寄ってきたので明るくて星はあまり見えませんでしたが。今日はフォボス見えるか?と思って一生懸命見てみたけど、見えん。事前に予習が必要?

Mars 20/10/25 21:43 JST

今日の火星 2020/10/20

9月~10月は本当に晴れませんでしたね。朝起きたとき晴れていたことはあったけど、就寝前の夜は毎日ドン曇りでしたが、今日はひさーしぶりに晴天、ということで火星を見ました。

Mars 2020/10/20 20:23 JST

今日も気流はあまりよくありませんでしたが、たまーにdetail が見える瞬間が今日はあり、その瞬間を集めてスタッキングしてみました。カメラの設定はいまだによくわかってないですが、カメラのゲインを下げてある程度露光を入れたほうが結果がいい気がします。上のは、24ms/shot でゲインはかなり下げて撮影をしました。モーターフォーカサーをしばらく使わなかったらちゃんとArduinoが立ち上がらなくなってたので、手動で試行錯誤でピントは合わせました。

だんだんと火星も遠ざかりつつあるのかなあ。でもまだまだよく見えていますね。

今日の火星・木星・土星 20/10/1

中秋の名月で久しぶりに晴天になりました。正確には一昨日も早朝は晴天でしたが、早朝過ぎて眠くて無理。

2020/10/1 19:35 JST Mars

昇ったばかりの(?)火星は大気色分散が激しい。もやもやしすぎてこの程度の模様しか眼で見てもわかりません。

2020/10/1 19:59 JST Jupiter

木星はやっぱり大きい。木星の模様が時間的に変化しているか気になるけど、自転周期に合わせたタイミングで撮影しないとわからないから、ちょっと厳しい。

2020/10/1 20:25 JST Saturn

土星と火星を比べると、今は火星の方が大きく見える。けど輪っかがあるからそれでも土星の方が幅広。

2020/10/1 20:48 JST Mars

高度が上がってくるとまあまあ見える。大気はけっこう揺らいでいたけど・・・1週間ほど曇りで見られなかったけど、その間見える面が結構変わった。

オリンポス山が見えてる方向なのだけど、わからない。見ていると火星が自転しているのがわかるんで、火星から見た地球はどんな感じなんだろう?って思った。

電動フォーカサーを試してみたけど、ベルトでフォーカサーノブを回すのは、ノブがしっかり軸受けで支えられているわけではないためか、均等に回ってくれないのであまりいい考えではなさそう。ギアの方がバックラッシはあってもそこんところが安心そうなので、今度ギアのに切り替えてみようと思う。

星見のエレキを作る

天候悪いですね。星見れません。ということで、望遠鏡のサポートをしてくれるエレキを作っています。さしあたり手持ちのドブソニアンを使っていて不満なポイントを解消しようと思ってまして、ピント合わせが楽にできる電動フォーカサーと望遠鏡の方位を計測できるエンコーダーが一緒になって、どちらもWifiでスマホとつなげて使う、みたいなものを作っているところです。

1.電動フォーカサー

1個200円程度で買えるギア付きステッピングモーターで望遠鏡のフォーカサーノブを3Dプリンターでよく使われているGT2タイミングベルトを使って回す仕組みにしようかなと。制御はESP32にarduinoを乗せて、ステッピングモーター制御のプログラムを書きました。よく使われている天文ソフトと連携できるよう、USBでPCにつなぐとmoonliteという電動フォーカサーと互換のプロトコルで動作するようにもしてみました。とはいえ、制御にESP32を使っている本当の目的はスマホのWebブラウザをコントローラーにして使うためで、簡単なWebページから全体をコントロールできるように作りこんでいるところ。

こんな感じでいい加減にブレッドボードで全体をくみ上げていて、気が向けばケースに入れるかもしれない。ビニール袋に入れて終わり、かもしれない。

2.エンコーダー

AliexpressでOMRONの2500 pulse/rev のロータリーエンコーダーを2個で6700円送料込みで買って放置していたのですが、一念発起して自分のドブソニアン架台に取り付けました。

高度軸に直結しました。ノブスターや蝶ねじで一応すぐにばらせるようにしてある。
方位軸も直結です。

ESP32のarduinoでは簡単にエンコーダーの読み取りができるので、エンコーダーの値を方位、高度に変換してシリアルやWebページに表示するのと、Skysafariからport 4030で接続すると、Basic Encoder Systemの望遠鏡としてつながるようにarduinoのソフトを書いてみた。知ってる星に向けてSkysafariでアライメントしていけば、特に方位、水平を事前に設定していなくても星の手動導入ができて超いい感じです(実際の星で試したら報告します)。

直結ながら、このエンコーダーの分解能は木星の視直径3つ分なので、星見の導入には十二分かと。SkyWatcherの自動導入のGOTOを使ってみて感じたのは、まずアライメントを取らないと星が導入できないのはかったるい、なので、知ってる星をどれでも望遠鏡の視界に入れて、それの位置を使って望遠鏡のアライメントを逐次的に計算するほうが手順としてやりやすい。

これに、あとは、自動追尾がついてくれば最強なんですが、手動微動をまず作るつもり。それでそれのノブをモーターで回すようなのを考えるようにしようと思う。

ソフトを書いているといろいろと欲が膨らんで、Webブラウザでtaki.basを使った望遠鏡のアライメント計算ができるようにして、望遠鏡の向いている赤経・赤緯がWebブラウザからチェックできるようにしたくなってきた。いや、Skysafariでできると思うけど、方位・高度と赤経・赤緯が同時にわかるようになってないので。車輪の再発明チックだけど、自分で作ってみたくなった。